no title2
拝啓 2015.8.29
涼風の候 いかがお過ごしでしょうか。
先日はしばし私に付き合っていただきありがとうございました。
私のこの夏の数少ない思い出の一つです。おそらくとっておきの。
最近はあまり新しい出会いもなく淡々と日々に幸せを感じていましたが、それはいつも突然やってくるようですね。
あなたの好きなあの曲は一週間であっさりipodのトップ25入りです。お見事。でももう聞くのはやめました。次ふとこの曲を聴いてしまうときっと涙が溢れるでしょう。だからもう聞かないことにします。
そんな今日この頃ですが、もう一度お会いできる日には一体どうなっているのでしょう。私自身がどうなっているかはさておき、この気持ちはもう何もなかったかのようになってしまっているのかもしれません。もったいない。
せっかく小説が書けそうだったのに。
私の人生には、小説に書けそうなことが見当たりません。
でもまだこれからと信じています。
いつまでたっても少女であるために。
まだ大人になるわけにはいきません。
でもやはり大人にはならなければならないようで、難しい。昔とはまた違う意味で明日がこわいです。そして同時に明日のその先は楽しみなのです。
でも明日の先のその明日が来るのはこわい。なにをいっているんでしょうね(笑)
ここまで携帯がいらないと思ったのは初めてかもしれません。
あの一言で全てが終わってしまって、しかもそれが本当で。。。
今日という夜を持て余しています。
手紙の書き方なんて知らない。
それこそ小説の中で繋がっているような感覚で私は私の思う一つの私の世界の中でつながっていたかったのです。
この気持ちは伝わっていますか??
それぞれの世界が繋がらなくても、交わることがなかったとしても、新しい世界を作り出せたらな なんて。
いつになったら、
私は私のなりたい私になれるかな、
とまた思う日が来たようです。
だからもう全てを気にしなくて済むように、
涙など流しているひまなどないように、
私は机に向かい続ければいい。
それだけが私のすべてで、その時だけ、きっちり私になれるのです。
結局渡せるような手紙は書けそうにないので、もうやめておきます。
敬具
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?