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事故きちぃね
いやぁやっちまった。
久々の記事がこれとはね。
時は遡ること1月13日。
夜勤を終えた私は削られすぎたシフトを挽回すべくタイミーで20kmほどの距離のバイト先へ向かった。
バイトは極めて順調。
2年半ほど勤めていた業界での仕事だった。大分ほったらかされていたが持ちうる技術を使えたのでそれは良かった。
さぁ、バイトは17:30で終わり清々しい気持ちで車に乗りタバコを巻いて意気揚々と走り出した。
あまり土地勘のない場所をしばらく走り見知った国道を走る。
この辺りでだいぶぼーっとしてきた。
なんせ夜勤上がりなのだ。
深夜二時に仕事は終わったのだが家に帰っても寝れずに現地に向かってフルタイムバイトをこなしてきた。そりゃそうなる。
家まであと10分くらいというところで頭のモヤモヤが最高潮に。意識をはっきりさせるように米津玄師を歌ってステアリングを握っていたが…
瞬間とんでもない衝撃と轟音。
体はめちゃくちゃに揺れ顔面に強い衝撃。
硝酸アンモニウムの強烈な匂い。
今思い出して身震いしている。
幸い相手はいなかった。相手はガードレール。
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かくして私は初のバカ大事故を起こした。
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痛みを耐えながら割と冷静にエンジンを切り、ステアリングを持ち上げ何とかドアを開けて車外へ。
外に出た時にはもう既に近隣の方が外に出てきていた。
被害者が居ないことを確認しつつボンネットを確認して愕然とした。上を向いてた。
周りの方が「大丈夫か!」「しっかりしろ!」
と声をかけてくれる。「ああ…大丈夫っす…大丈夫っす…
」と弱々しく答え、そこにへたりこんでしまった。
リュックは下に投げ飛ばされ手巻きタバコセットは散乱している。
何とか貴重品と認定している物品を懐中電灯で照らし探し出して車外に出した。
警察と救急への連絡は近隣の方々がしてくれていた。中の一人が「家族へ連絡した方がいい。携帯が無事なら。」
と言ってくれてぶっ飛んでバンドの壊れたスマートウォッチで携帯を探し出し私は母親へ連絡した。
「もしもし…」
「やったか!!やっぱり!!」
「ああ、うん。事故っちゃった。」
母親は大層狼狽しただろう。申し訳ない。
場所を伝え電話を切ると体の力が抜け再び崩れるように座り込んでしまった。落ち着くためにタバコを吸おうとしたがガソリンなどの影響を考え思いとどまった自分にサムズアップを送りたい。
通報してくれた方が携帯を渡してくれて救急隊に自分の状況を伝えなさい。と言ってくれた。本当にありがたいことだ。人の温かみを感じる。
程なくして警察、救急車が到着し母親もそれより少し早く到着した。
人生で初めてのストレッチャーに載せられ病院を4件たらいまわしにされ(仕方がないこと)県外の病院へ運ばれた。
痛い。ひたすらに全身が痛い。
唇が切れている。メガネはひしゃげている。時計はぶっ飛んでる。スマホは無事。
救急隊って本当にすごいね。冗談を飛ばして励ましてくれた。
「搬送先決まったんで!ちょっと我慢しててね!」
しばらく車に揺られ病院へ。若い男性の先生が居た。
「は〜こっぴどくやったねぇ…よく生きてたね!」
救急隊がみせた写真を見てゲラゲラ笑っている。
怪我をしている部位を救急隊から説明を受けている際は真面目な顔をしてたのであえてこういう対応をしてくれているのだと思う。
こんな時そういう態度で接してくれるのは本当に助かる。元気が出るからね。医療従事者には頭が上がらない。
「これからCTとレントゲン撮りますからね。」
ガラガラと動くベッドに揺られ酷く痛む体を何とか動かしCTの中へ。あれちょっと気持ち悪いね。
回転する磁気を感じる。回転部位は露出してないはずなのに周りに何かが触っていく感覚を覚えた。なんて言うか、風圧みたいな感覚が近いと思う。服は動いてない。風圧では間違いなく無い。
レントゲンがキツかった。
痛ぇ身体を動かさなきゃいけない。看護師ニキが手伝ってくれる。
再びストレッチャーに載せられ処置室へ。
「えー…っとね。折れてないね。」
なんと骨折なし。バカ全身打撲である。
念の為エコーも撮って貰ったが内蔵の損傷もなし。
「脂肪肝だね!」
やめてくれ。
入院の必要も無いということで帰っていいとの事。
何とか立ち上がり母親の元へ向かう。すると私が赤ん坊の頃から世話になっている保険屋さんが居た。
「肋くらい折れてると思ったよ。よかったよかった。」
なんとか…と答えて軽く打ち合わせをして痛み止めをもらって帰った。
事の顛末はこんな感じ。
そういう訳で今も満身創痍で肋の当たりが痛くて咳も咳払いもくしゃみもできない。
何とか杖を使わずに歩けるようにはなった。
衝突の瞬間に力を入れたのか上腕二頭筋の辺りが酷く痛むので腕があげづらい。1週間前まで腕も上がらなかった。
長くはなりましたがそういう事でした。
久々のnote更新が事故報告なんてアレですが何とか生きております。それよりも転職してぇや。