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共鳴り


風が吹き荒れ
雨戸やいろんなものが音を立て
誰かが家を揺すっているよう

突然夜大きな音がし始めると
一瞬はびくりとするけれど
座敷童子でもいて
家を守ってくれているのだと
妙に安心する

風であったり
虫であったり
いろんなものや現象が
死者からのメッセージであることもあるのだな

子どもの頃は
自分が死ぬことよりも
いつか家族が亡くなるという事実が
怖くてたまらなかった

中学生くらいまで
祖母が亡くなる夢をみると
枕が涙に濡れ
起きた後も心が重かった

実際、福島の原発の年に
母が旅立ち、祖母が続き
7年経ってから父も旅立ってしまうと
さびしくはあっても
いつでもどこでも繋がることができ
守ってくれているのだと
心が温まる

肉体があるときは
なかなかうまくつながりあえなくても
魂だけになると
光になり通じ合えるのだな

それでも
やはり泣く

9年経っても哭く

ひとりでいると
誰にも心配かけず
号泣していい

パートナーには報告する

今朝も泣いたと

泣いたらいいと言う時と
もう泣くなと言う時がある

どちらも彼の気持ちなのだろう

報告しなくてもいいのに
隠すことは悪いことのような気がしてしまう

思い切り泣いたら
全身の通りがよくなり
今ここに立ち返られる

そして
また
家族の魂に守られ
安心する

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