-戦前の高松定番の観光-屋島登山鉄道(屋島ケーブル)と...
■高松観光戦前昭和資料でみる(定番コースとは)
正確な時期まではわかりませんが、
持っている資料は1934年(昭和9年)のものになります。
この頃の観光コースの定番が屋島と栗林公園“りつりんこうえん”をセットで巡るというものだったようです。
■屋島登山鉄道(チラシ)
裏面には最初の持ち主で観光したであろう方の文字で<三月二十六日>と書かれています。
路線図とわかりやすい案内図の下には
・屋島登山鉄道株式会社
・四国水力電気株式会社
・高松・光栄社 印行
と記載があるのが見えます。
↓【海の国立公園の中心地たる屋島と栗林公園ご案内】抜粋
<✓>でマーキングしたのですが、見にくくなってしまいました笑
紫色の✓・・・栗林公園
黄緑色の✓・・・屋島の中の観光場所
当時の観光はこんな感じだったんではないでしょうか。
その後ホテル建設や水族館が出来たりとバブルの渦に飲まれていく事も知らずに....
↓電車賃と案内
<一、栗林公園は途中下車が出来ます>との事で観光に訪れた人の多くが途中下車したことでしょう。
■屋島登山鉄道(屋島ケーブル)とは
観光地である「屋島」山上へ登るケーブルカーで1961年(昭和36年)に屋島ドライブウェイが開通するまでは自力以外で山上へ向かうには唯一の交通手段でした。
開業年
1929年(昭和4年)※世界恐慌が起こった年です
会社設立は1927年
廃止年
2005年(平成17年)
駅は麓駅と山頂駅の2つのみ。
1926年(昭和1年)時の計画ではケーブルカーと地上部(平坦線)を予定していたが、実現したのはケーブルカーのみでありました。
2009年(平成21年)山頂駅舎は経済産業省より「近代化産業遺産」に認定されています。
その他、詳しい情報ご興味ある方はWikipedia先生(以下)ページを読んで下さい。
■栗林公園(絵葉書)
本園は、南庭と北庭で構成される。南庭は江戸時代初期の大名庭園の姿を今日に伝える。北庭は大正時代初期に近代庭園のスタイルを取り入れた、一部を改変して今日に至る・・・歴史ある庭園公園ってことで。
私からは1934年(昭和9年)3月26日の消印が押された絵葉書を紹介します。
建物以外は絵葉書の頃と変化が少ないように感じました(当たり前か...)
絵葉書が入っていた紙袋が素敵なので見て下さい。
抜粋した公園内風景↓
■屋島登山鉄道 登山口駅(現在)
2021年時になります。※駅舎解体後
駅舎はありませんが、ホーム・車両(辨慶号・日立製作所製)・変電室が残っていました。
駅舎は2014 - 2015年頃(平成26年-27年)に解体され、元々白色と赤色のコンビカラーだった車輌は2015年(平成27年)以下のように淡い緑色に塗替えられました。保存目的があったのですね!
この車両に関しても災害などを危惧して2013年(平成25年)頃までは山上駅の方に留置されていたのですが当駅まで引き下ろされました。
↓ホームと車輌
↓車輌
↓案内(看板)と変電室
※追記
※しかずきんさんから頂いた2015年1月の車両の様子(もう見られませんよ)旧カラーです。
■屋島登山鉄道 山上駅(現在)
2019年時になります。
駅舎・ホームが残っています。
駅舎
1929年(昭和4年)が開業との事なので駅舎に関しても同年でしょう。2013年(平成25年)には第2回瀬戸内国際芸術祭が行われ当駅舎が作品展示の場所の一つとなったとの事です。さぞ映えたでしょうね..
↓駅舎
駅舎横には軽トラックに据え置かれた、「屋島山上案内図」が。
↓駅舎のすぐそばに商店跡があり置かれたベンチにはネコチャン💛癒しスポットですねぇえええ。
■おまけ
楽しい魚の国【屋島山上水族館】時代の看板を発見
1969年(昭和44年)に四国電力の子会社などが出資し開館した。
2006年(平成18年)せとうち夢虫博物館株式会社に事業売却、整備改修後、「新屋島水族館」として営業再開した。
そう、現在は屋島山上水族館ではなく、「新屋島水族館」として営業しています。
■空中写真で時系列を追う
↓1947年(昭和22年)の様子
かなり不鮮明ですが屋島山上には平地が確認でき、建物らしきものが見えます。屋島寺位ならうっすら...見えそうですね。
↓1982年(昭和57年)
■この頃には屋島ドライブウェイ(現:屋島スカイウェイ)がはっきり見えますね。かつては鉄道(ケーブル)か人力でしか行き来できなかった山上へのアクセスを便利にしました。1961年(昭和36年)に開通。2018年(平成30年)までは有料道路でしたが高松市の取組があり、現在無料の(高松市道)屋島スカイウェイとして変化しました。
■先述しました“屋島山上水族館”もこの写真から確認することができました。1969年(昭和44年)開業ですからね。
自己都合ばりばりに割愛しまくりましたが、気になる場所や時代がありましたら調べてみて下さいね。
■最後に
大したネタでは御座いませんが、最後までお付き合い頂き有難うございました。通常なら関係する企業の歴史なども含めるのですが、リハビリ日記にしては既に2000文字を超えている為、割愛させて頂きます....
↓以下、Twitterより引用は飛爺💉💉
@hiba0215さんよりのリプです。是非覗いてくださいね~!
“ことでん”こと高松琴平電気鉄道のその他のお話です。
今回のネタにしました登山鉄道とも無関係でも御座いません。
https://twitter.com/takewaniairways/status/1407542043358859266
↓しかずきんさん(Twitterアカウント@shikazukinsan)
以下は屋島登山鉄道の記事になります。http://xtshikanori7k.blog137.fc2.com/blog-entry-279.html
それでは、今回も内容は乏しいですが気楽にやっていきますので
また読んで頂けると嬉しく思います。
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