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故事成語:蒸蒸日上

你好!
楊中国語教室・会話サロンの講師、榊間です!
今日はこのブログのタイトルでもある
 ”蒸蒸日上”
についてお話していこうと思います!


”蒸蒸日上”とは

”蒸蒸日上”は中国の慣用句です。
ピンインは zhēng zhēng rì shàng と書きます。
物事が蒸気のように絶えず上へ上へと発展、進歩、活力に満ちていくことを表し、生活やビジネスなどの事業や状況が徐々に改善され、活力やエネルギーに満ちていることを表すときによく使われます。

似た意味を持つ言葉

実は中国語には”蒸蒸日上”と似たような意味の慣用句や表現がたくさんあります。例えば、

”欣欣向荣”――草木が青々と茂る様子を表し、出世が盛んになることの比喩
”如日方升”――太陽が昇ったばかりであることを意味し、これから始まる明るい未来の比喩
”隆隆日上”――何かが急速に飛躍的な発展をすること

これらの慣用句や表現はすべて「栄える」と似たような意味を持っていて、物事が絶えず発展していく前向きな傾向を表すのに使われます。

”蒸蒸日上”の使い方

例文①
阳春时节,祝愿您蒸蒸日上。
→春陽の候、ますますご隆昌のこととお慶び申しげます。

例文②
在他多年的经营下,公司的业绩不断蒸蒸日上,财源滚滚。
→彼が長年にわたって経営に携わってきたおかげで、会社の業績は好調を維持し、資金が転がり込んでくるようになった。

”蒸蒸日上”の故事成語

皆さん、故事成語(こじせいご)ってご存じですか?
故事成語とは、中国の古典文学や歴史上のエピソードを基に作られた言葉です。特定の故事や逸話に由来し、その背後にある物語を通じて意味や教訓を伝えるものです。

”蒸蒸日上”にも故事成語の物語があります。

清の時代に、李肇洛という学識があり、文才があり、特に論文を書くのが得意な学者がいた。 李昭六は学者の家に住み、子供の頃から文学に強い関心を持っていた。 彼の才能はすぐに町の人々に認められ、町の人々は彼に大きな期待を寄せていた。
ある年、皇帝の試験が行われたとき、李昭六は自信を持って都への旅に出た。 道中、彼は食べたり寝たりしたが、彼の心の中の信念は昇る太陽のように、ますます明るくなっていった。 試験中、彼はインクを飛び散らせ、流れるように記事を書き、才能を発揮した。
その日の結果を待ちながら、李肇羅の心は期待と不安の両方を持っていた。 ついに合格発表の日が来て、彼の名前は合格者リストの一番前に現れた。 そのニュースは彼の故郷に広まり、村中が沸き立ち、町の人々は李卓羅を誇りに思った。
李若若は満足せず、自分の文学の道はまだ始まったばかりだと知っていた。 彼は勉強を続け、知識を磨いた。 時が経つにつれ、彼の評判は高まり、多くの人々が彼から学ぼうと集まってきた。
彼の指導の下、弟子たちは学問で成功を収め、ある者は官吏になり、またある者は学者になった。 李昭六の文学的キャリアは、栄える太陽のようにますます輝きを増していった。
成功の秘訣を尋ねられると、李卓洛はいつも微笑みながらこう言った。「文学の道に終わりはなく、絶えず学び、進歩することによってのみ、より良い結果を得ることができる」。 彼の言葉は何世代にもわたって若者たちを鼓舞し、絶え間ない努力によってのみ太陽のように栄え、未来を照らすことができるということを理解させた。

それ以来、”蒸蒸日上”という慣用句は、キャリアや学業が絶えず上向きに発展し、ますます良くなっていくことを表す言葉として受け継がれてきたそうです。
李卓洛の物語もまた、後世に語り継がれる良き物語となり、何世代もの人々に前進し、より高い目標を追い求めるよう鼓舞しています。


あとがき

このブログも新しい挑戦になりますが、日に日に良くなっていくことを期待してこの慣用句をブログタイトルにしました!
今後も頑張って更新していきます!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
次回をお楽しみに!



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