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屋根の超重要パーツ「垂木」の役割とは?破損した場合の危険性と修理方法も解説

この記事のまとめ

「垂木」は屋根を支える重要なパーツ

垂木とは、屋根の頂点(棟)から軒先までをつなぎ、屋根の斜面を支える部材です。
垂木の上には野地板、さらに防水シート、最後に屋根材が設置されるため、屋根を支える下地となる重要な部分です。

下から見た垂木(たるき)

破損による危険性

重要な役割を果たしている垂木ですが、破損してしまった場合は、放置せずなるべく早く対応する必要があります。
なぜなら、垂木の破損放置には、以下のような危険性があるためです。

雨漏り発生の原因になる

破損によって垂木が変形してしまうと、それに応じて屋根面が変形します。
屋根は平らでまっすぐな屋根面で雨水を流しているため、変形してしまうことで雨がたまりやすくなり、雨漏りの原因になります。

屋根の落下につながる

破損したまま放置された垂木が劣化を続けて折れてしまうと、屋根材の支えを失くした屋根は、落下することになります。
屋根が落下した場合には、落ちた屋根材による住宅の破損やケガだけでなく、多額の修理費用が発生します。

このような事態を避けるには、出来るだけ早いタイミングで垂木の異常を見つけて対処する必要があります。
そのためには、専門の業者さんに定期的に点検してもらうことが大切になります。

修理内容(ケース別)と費用目安

垂木の修理は、「交換」か「補強」のいずれかでおこないます。
ここでは各修理の内容と、費用目安を解説します。

垂木の交換

垂木の交換にあたっては、垂木の上にある屋根材や野地板をいったん撤去することになるため、大がかりな工事が必要になります。
費用の目安としては、垂木、撤去費用や復旧作業を含め、30万円から100万円が目安になります。(広範囲の場合は別途足場設置代がかかります。)
もし屋根材などが再利用できない場合は、実質葺き替え工事と同じくらいの費用が掛かることになります。

添え垂木による補強

破損した垂木に新しい垂木を添え、抱き合わせて補強するのが一般的によく採用される手法です。
金額としては、数万円程度が目安になります。

まとめ


いかがだったでしょうか。
垂木は屋根を構成する重要な部材ですので、破損がないかを定期的に把握し、異常があれば早めに対処することが大切です。
専門の業者に定期的な点検をしてもらうことで、安心して住み続け、家を長持ちさせることができます。
もし長年点検をしていないようでしたら、一度点検してみることをオススメします。


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