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日記:渋いお茶・ニキビ・お餅
まだまだ布団から出られないほど寒くて、それと素直にお茶が好きだから急須で温かいお茶をつくるけれど、毎回、何度後悔しても毎回、マグカップのふちのふちまで、お茶の表面張力を体感するまでなみなみと注いでしまう。
不器用ではないけど、たくさん飲みたい気持ちを抑えられなくて、限界ぎりぎりに挑戦してる。もし越えてしまうと、残ったお茶が急須の中で蒸されすぎて渋味になるから、ちょうどいいラインを探らないといけない。でも1日に何回も注いでるから適当なラインは既に知ってるんだけど、まだいけるよ、と前回の反省を反故にしてお湯を多く入れてしまう。そうやって毎回、何度反省しても毎回、欲に負けた結果、手の震えを抑えつけて、零れそうなそれを緊張しながら口まで運んでる。案の定、渋い。
負けてばかりだけど美味しいから忘れる。そもそもこのティーバッグにちょうどいい量のお湯の注ぐ戦いに負けたところで、生活になんら影響はないし、むしろ渋いほうが良いときもある。チョコレートとかクッキーとか、試合に負けて勝負に勝つべきときもある。
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鼻と唇のあいだに白いニキビができた。糖分と塩分と脂質。原因は分かりきってる。どうにかしなきゃ。でも食生活にはちゃんと気をつけてる。お茶と紅茶とコーヒー。甘い飲み物は飲まなくなった。
でもそれらを飲むために甘い食べ物が必要になってしまう。これ。どうにも、つじつまが合わない。コーヒーを飲むためにチョコレート。紅茶を飲むためにクッキー。お茶はオールラウンド。何にでも。
因果がおかしい。もう世界が歪んでる。健康を獲得しようとしてもバランスを取るように自動的に不健康が襲いかかる。水でも飲んでろってこと? でもなんか水を飲むと、知らんけど、お茶を飲みたくなる。それに身体中の塩分濃度が下がったようで、塩分を取りたくなる。そうやって身体が訴えてきてるのに無視できるわけない。身体のつじつまは合ってるんだけど、精神のつじつまが合ってない。健康とは遠距離な精神だから。
そうやって失った健康は、白いニキビとして身体の外側に排出されてる。健康の死骸こそ、それ。
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例によって食欲が止まらない。それで毎日のように浮腫んでるから、自分の顔が丸めなのは浮腫のせいなのか、骨格や脂肪のせいなのか分からなくなってきた。それも、どうにかしなきゃ。
一日の後半戦にさしかかる16時頃。小さいお餅を7個食べた。越後製菓の、正月の余りの、切れこみの入ったエンタメ性のある丸餅。それを砂糖しょう油につけて。九州だから余計に甘いと思う。
夜ご飯の前に、すでに人間が1日に摂取していい糖質を喰いきった気がするけど餅もご飯もふつうに食べた。
そして、じゃがりこのたらこバターをお風呂上がりに、がしゃがしゃがしゃ、ばさっと開けて、2,3本まとめて、どかどか食べた。美味しい。どうでもいいけど、たらこバターが1番好き。すぐに空っぽ。
こんな時に限ってじゃがりこのフタをきれいに開けることができる。それと、ルマンドもお菓子の籠の中にあったから、机の上にあるスマホと同じ自然さで、手に取って開封したら、ひと欠片も落とすことなく、きれいに取り出せた。しかも3本すべて連続で。どうでもいいときに覚醒するお菓子開封テクニックは、味方なのか敵なのか分からない。
そういえば、お餅の焼き加減もちょうどよかった。きつねの尻尾みたいな茶色と白色のコントラストで。料理スキルも、こんなときに発動するみたい。
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まだまだ先のことだけど大事な予定ができたから、風貌とか言葉遣いを、できるだけ良くしたい。肉体と精神は通ずる?みたいなこと、わりと信じてるから、身も心も整えていきたい。
猫背やめて、半年くらいしてない筋トレを再開しよう。電車の待ち時間、駅のホームでもまっすぐ立ってられるように。それと、大きめの声を出す習慣をつけよう。声や表情、表現が苦手でも気持ちだけはまっすぐ届けられるように。
とりあえず糖質・脂質カットの食生活を送らないと。のんきに餅なんか食べてる場合じゃない。