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無痛主義とセラピーの効果

私は
世の中の99%の人が気づいていない事をやっている。
と勝手に思っています。

良い感じに聞こえますが
実際はそんなことはありません。

言い換えれば

世の中の99%の人が気づきたくない事をわざわざやっている
という風にも言えるし、

時代の流れと共に変わってく無痛型セラピーに抵抗し
しつこく原形を続けている頑固者。とも言えます。

つまり
世の中が気づきたくない事に気づくセラピー。
をやっている。という事です。

こう言うと、よほど覚悟がなければ
お金と時間をかけて受けようと思う事は少ないはずです。
まるで痛みを感じに行くようなものですから
受ける前に離脱するのは当然かもしれません。

当然それよりかは
理想を描き、肯定感を高める事に
向かう方が、痛みもなく気持ちの良いものです。

しかし、それでも尚
こういった原形的なセラピーを続ける理由はシンプルです。

より現実的な変容が起こり、最も効果があるからです。


例えばこう言えばどうでしょうか。

自分に気づかないため、痛みを避けるために
お金と時間をかけ続ける不自然な生き方。
あるいは
現実に気づかないための肯定感特化型セラピー。

こう言うと少し感じ方が変わるかもしれません。


日々悩みを聞く立場をとっていると
「痛みに対しての意識」が無視できない重要なテーマになります。

それは
無痛主義化した社会の話まで広がりますが、
それは少し脇に置いて

現場レベル、個人レベルで言えば、
現代の多くの人が
苦悩に立ち向かう力をつけることより
苦悩の引き受け先を見つけることが
目的になっているという事です。

痛みを避けるために
心理的に退行していくことは
長い目で見るととても恐ろしい事です。

それは、
症状を抑えながら病気を促進し
長寿の病人になろうとしているような物です。

生きていることは、苦悩を感じている事です。
リスクを避ける事でも、
苦悩を他人に委ねることでもありません。

幸福とは、
苦悩の中でどう生きるかを発見した時の喜びであり、
自己への基本的自信を持つ物同士が分かち合う
愛の感覚です。


無痛主義化した社会の罠にはまらないように。

本当に抜け出せなくなりますから。


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