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偽善でもいいから「感謝」忘れんなよ

新年、あけましておめでとうございます。やんばるです。正月のルーティンとして、「感謝」についての記事を書いています。1年に一度、その年のスタートの日に戒めをこめて。2024年は仕事面が特に順調な良い歳でした。5~6年かけてやってきたことが身を結んだり、大きな案件を獲得出来たりと。そんな調子のよい時こそ、過去の過ちを繰り返しがちです。同じ失敗を繰り返さないために、「感謝」を忘れない。


不遇の3年間

2020~2023年くらい、仕事で不遇な状況でした。信頼していた部下から裏切られ、数年間積み上げてきたものを奪い取られました。人間不信に陥り、組織の成長など知らぬ、もう淡々と自分のやるべきことだけやると決めました。

部下の裏切りに加え、コロナ禍という未曽有の事態に陥り、会社の業績も急降下、経営陣の一角を担う立場であるため真っ先に収入は減りました。仕事量や責任は増し、単身赴任で育児にも参加できず、愛する家族と一緒にいられない、そんな家族に強いる犠牲も大きくなるなか、見返りは減る一方、モチベーションを保つのにあの頃は苦労しました。

そんな時ではありましたが、仕事ではかなりの成果をあげられていました。地域の人やお客様からは良い評価をいただいていたので、それはかなりの救いでした。特に沖縄で仲の良い経営者の友人たちにはかなり支えていただきました。今でも感謝しています。

運が悪すぎて占いにはまる

あまりにも会社で悪いことが起こりすぎるので、藁にもすがる思いでいろんな占いにはまりました。実際に鑑定してもらうことはありませんでしたが、いろんな占いの本を読みました。九星気学とゲッターズ飯田さんの五星三心占いにはまりました。当時、ゲッターズさんの本によると、私の運気が特に悪い時期であったため、そういう時期なんだとより一層のめりこみました。

ゲッターズさんの本は、その年の運勢がおおまかに書いてあり、そのあとにカレンダー形式で毎月、毎日の運勢が書かれています。日々どういう行動をとっていれば運気があがっていくのか、それが365日分書かれており、毎日それを読んでいました。この日はこういうことをした方が良い、こういうことはしない方が良いということが書かれているので、日々それを参考にしながら生活していました。そんな生活を1年くらい続けていたら不思議と悪いことが起こる頻度が減り、良いことも増えてきました。

占いの本には当たり前のことが書いてある

占い本に書いてあることを実践していたら、運が良くなってきた、これは不思議なことではありませんでした。占いの本には、人として当たり前のこと、正しい行いをすることしか書いてありません。人として間違った行いをしなければ悪いことが起こる可能性は極端に減ります。人として正しい行いをしていれば良いことが起こる頻度が増えます。ただそれだけのことでした。私は「感謝」することを忘れおごっていたのだと思います。

因果応報、全ての原因我にあり

医因果応報とは?
過去および前世の行為の善悪に応じて現在の幸・不幸の果報があり、現在の行為に応じて未来の果報が生ずること。

役職にあぐらをかき、己の実力を勘違いして勝手に衰退していく人達をたくさん見てきました。最近でも、行い以上のものを要求し続け、当然ながらそれが叶うことなく消えっていった人をみました。自分はそうならないように気をつけていたつもりでした。しかし、立場と力を組織で手に入れると、気づかぬうちに驕ってしまうのです。

きっと裏切った部下からすると、私の行いが行き過ぎたように見えていたのでしょう。部下だけではなく多くの人が足をひっぱりに来ました。私のことが許せなかったり、引きずり下ろすチャンスと見たのでしょう。当時の私は今でこそ考えるとかなり恵まれた環境でした。しかし、その環境は自分が作ったものだと錯覚し、それが当然だと思っていて、「感謝」を忘れ、思いあがっていたのです。

それが先ほどの不遇の3年間を呼びおこしたのだと思います。因果応報、全ての原因我にありです。

具体的な誰かに感謝しなくてもいい

当時は具体的に感謝する相手がいませんでした。「感謝」より「不満」の心が勝っていたんだと思います。本来であればきちんと「感謝」する相手は存在していたのですが、勘違いしていた私には気づけませんでした。

しかしながら、そんな誰かがいなくても、今あること、環境、待遇に「感謝」はできたはずです。それを怠ったため、自ら、長きにわたる不遇を呼び寄せてしまいました。「感謝」する対象はなんでもいいのです。神様でも自然でも太陽でも。「感謝」していると謙虚になり、謙虚な姿勢は敵をつくりづらく、不幸を近づけにくくします。

「感謝」の心というと、自己啓発的で偽善なイメージを持ちがちですが、それでもいいと思います。偽善でもなんでも、感謝する習慣、マインドを持つことができれば、謙虚さを失わず、しなくてもいい失敗を遠ざけることができます。

うまくいっている時こそ感謝を

冒頭にも書きましたが、2024年は非常に仕事が順調な年でした。味方もかなり増え、戻ってきました。これを自分の実力と勘違いすると、また同じ間違いをします。もうあんな不遇はころごりなので、まずは今の境遇を与えていただいている方に「感謝」を、思い切り仕事に集中させてもらっている家族に「感謝」を、私の職務を支えてくれている部下たちに「感謝」です。

私は趣味でSUPサーフィンや、サーフィンをしているのですが、海面が穏やかで、風もなく、波がある状況って年に何回もありません。そんな日に偶然遭遇すると神様のような存在を感じて、自然と感謝できるんです。12月30日の朝がまさにそんな日で、1年の終わりに感謝できることがありラッキーでした。

日々当たり前にあることは、有難いことです。有難いことに感謝を忘れず日々を過ごしていきたいです。

元旦だからこそ自分への戒めとして。


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