表現し難い感情の正体
こんにちは。YY@中小企業の番頭 です。
当社では毎月社員の皆さんから改善提案&ヒヤリハットを提出してもらい、係長、課長、部長、取締役の順で確認しています。
先月、ある女性社員の改善提案に目が止まりました。
内容は「電話応対」についてです。
「女性が電話を取るのが当たり前になっているが、男性も積極的に電話を取ってもいのではないか?男女平等の世の中からズレているように思います。」
という内容でした。
そこには女性係長のコメントが追記されていました。
「当社には「男尊女卑」の古くさい固定観念が根強く残っている気がします。行動指針にあるように、できない理由を並べるより、できる方法を考える。男性も電話に出る方法を考える!!」
この「男尊女卑」という文字を見た時、なんとも表現し難い感情を覚えました。
もちろん、怒りや不満の感情ではありません。
あえて言葉にするなら「イヤな感じ」とか「嫌悪感」でしょうか。
それは「自分」に対して?
今まで見過ごしてきた後ろめたさ?
耳ではなく、目で「男尊女卑」という言葉を見た衝撃、等々。
地方の中小企業である当社でも、遅ればせながらハラスメント教育や正規・非正規社員の待遇差改善などに少しずつ手をつけてきました。
でもそれは、
世の中で騒がれているから手をつけよう。。。
全くやっていないよりはマシだよね。。。
という感じでしょうか。
そんな「手段の目的化」を見透かすような衝撃が「男尊女卑」という言葉にはありました。
表現し難い感情はここにあったのだと思います。
そして、間違っても「男性も進んで電話に出ましょう」という「発信だけ」してはいけないと強く感じた次第です。
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