ヒルクライマー昨日より1秒でも速く! 大弛峠ライドとケイデンスの話
前日にENさんから「大弛峠行きませんか」とお誘いline。
今まで行ったことがない峠だったので即OK。
登山をやっていた40年前に金峰山からの縦走で通過して以来だ
その時の私はまさか60歳になって峠に自転車で登って来るとは思いもしていなかっただろう。
笛吹川フルーツ公園の駐車場に7:30集合。
上の図を見ていただきたい。駐車場が標高約500m 大弛峠が2360m
約1860mのヒルクライムでフジヒルの富士スバルラインでさえ獲得標高は1270mだからその長さは想像できるだろう。
関東近県では一番長いヒルクライムコースではないか
先が長いと思い前半はゆっくり目で2〜2.5倍くらいで高めのケイデンスで登る。
基本的にヒルクライムはケイデンス高めで登る。
若く脚力のある人は低ケイデンスでガシガシ登ることもできるだろうが 中年ライダーは軽いギアで高いケイデンスで回した方が膝の故障は少ない。
その分心拍に負担はかかるが日頃からのトレーニングでVO2maxをあげていれば無理はない。
話には聞いていたがとにかく長い 2時間も過ぎ後半疲れてきて勾配も8%越えてくると足も回らなくなる。
だけど一緒に行ったENさんのケイデンスは下がらないし軽く登っている。
ENさんのカセット12速で34Tが入っている。
フロントが52/36 セミコンパクト
私のは11速30T フロント 50/34 コンパクト
同じインナーローだと
ENさん 36/34 ギア比 1.06
私 34/30 ギア比 1.13
諸兄も知っていることだがギア比とはクランクが1回転した時に後輪がENさん1.06回 私は1.13回 転がるということ
距離にするとENさんが1回転で2.24m 私が2.39m
同じ1回転でも私の方が15cm長く走る。
ということは同じスピードで走ったならば私のクランクの回転は遅くなり15cm分重くなる。
同じスピードで走っていればギアの違いに関係なく数値上の運動量は同じだけど実際に軽いギアで登るのとそれより重いギアで登るのとでは体への負担が違う。
重くなった分2時間以上延々と登ってきた足への疲労と関節へのダメージは大きい。
私がENさんより遅かったことの言い訳をスプロケの歯数のせいにして理屈をこねて考えてみたわけではないが たった15cmの違いとケイデンスも1分間に4回転分しか違わないのに実際の走りには大きな違いがある。
だがここで補足するがENさんは私より10%ちかく強い。
パワーがあればこそケイデンスも保てて上りも有利にクライムできる。
結局理屈をこねてみても登りはパワーがなければ始まらないということだ
実際に私の11段のスプロケはあと32Tが市販されているがこれを入れるとENさんの機材とインナーローのギア比は一緒になるけど 入れてみてもおそらくENさんと同じように走ることはパワーも上げないと難しいだろう。
大弛峠到着はちょいうど12:00到着。
8:00スタートだから約4時間 とにかく長かった。普段の私のヒルクライムは長くても1時間半(富士スバルラインか赤城山)
後半は低ケイデンスで力で登ったから膝の関節が久々痛くなった。(2日で完治)
でも慌てず急がず話をしながらのサイクリングは楽しかった。
帰りに山梨土産の桃を買って帰った。