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0381.石材研削6日目
石材タイルの凸部の、外れてしまったアルミ表札の陰になっていた部分を削り、アルミ表札がポコッと収まるようにしてから、接着剤で再接着しようとしている。
その削りを、研削用砥石を付けたコードレスディスクグラインダでやっている。陰になっている凸部を全研削するのではなく、同じ凸部でも研削する部分としない部分がある。なので、その境界を、切断用砥石に取り換えたディスクグラインダで、溝付けした。
その溝付けの内側を研削するのに、今日は、研削用砥石で研削するのではなく、切断用砥石で剥離切断しようと思った。研削は薄く薄くしかできない。回転する砥石を何度も当てて石材タイルの厚みを薄くしていく。それは長い時間騒音をまき散らし、細かい粉塵をまき上げることになる。それはご近所様に申し訳ないことだと思う。
なので、切断砥石で厚めにポロっと剥離切断してしまおうと考えた。もっと初期段階でその剥離切断を考えていたのだが、ディスクグラインダで切断用砥石を使う場合、別途、切断用ホイルナットと切断用ホイルガードを購入しないといけないので切断用砥石を使うのをやめたという経緯があり、だから研削用砥石だけで研削していた。
しかし、前出の “溝付け” のために切断作業が必要になったので、必要な切断用ホイルナットと切断用ホイルガードを購入して使ったので持っている。なので、今日、剥離切断を敢行しようと思った。昨日の溝付けで切断用砥石の外周をけっこう減らしてしまった。砥石は消耗品である。研削用砥石も使うと減り、減ると効率が落ちるので 5枚追加購入した。だから、切断用砥石も追加購入が必要だろうか。
それは、今日わかる。
そう、わかった、切断用砥石の追加購入は必要が無い。剥離切断は上手くいかなかった。ディスク砥石の外径は100ミリ。この大きさでタイルに並行して当てるのはできない。やっても砥石を斜めに進入させることになり、剥離切断はできない。だから、この石材タイルを研削する作業で、もう切断作業はしない、研削と研磨だけ。だから、切断用砥石の追加購入の必要はない。
気を取り直して、切断用砥石を研削用砥石に取り換え、削るべき凸部を削った。もう、最後まで地道に研削用砥石で削るだけである。
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今回の石材タイルを研削する作業では、研削すべき形状はアルミ表札のサイズ、縦横 150ミリ×150ミリ という正方形である。そして、ディスクグラインダの砥石の外径は 100ミリ、 だから、削るべき石材タイルの正方形の枠に砥石はスッポリ入る。もし、砥石の研削面を石材タイルにベタ付けするならば、四隅はともかく、かなり効率よく研削できるはずである。
でも、ベタ付けはできない。なぜならば、ディスク砥石の真ん中にホイルナットがあるし、周りにホイルガードが付いているからだ。なので、砥石の研削面を研削する面に対して 15° から 30°に傾けて、砥石の先の研削接点だけで研削しなければならない。そもそも、ディスクグラインダでの研削作業はそういう形になる。
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いっぽう、インパクトドライバに砥石ビットを付けて削ることもでき、砥石の外径が 32ミリ だから石材タイルの正方形にベタ付けできる。しかし、インパクトドライバの回転速度が、ディスクグラインダに比べ圧倒的に遅い。
●インパクトドライバ…最大 2600回/分
●ディスクグラインダ…常時 6800回/分
しかも、この砥石ビット、研削というよりも研磨用で、まぁ役に立たない。
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だから、研削用砥石を装着したディスクグラインダで、狭い研削接点を移動させながら削るしかない。たとえそれで時間がかかろうとも。
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とはいえ、最高 1時間が限界である。新しい蓄電池 BSL1460 を満充電にして装着しているので、寿命を迎えた古い BSL1415 のように 10分で停止したりはしない。しかし、俺の体がもたない。利き腕の右の前腕の筋肉の悲鳴よりも、寒いなか身動きもせずにコードレスディスクグラインダを塀に当てているその体勢が良くない。
体がカチカチである。動かさない脚腰が冷え切ってカチカチになっている。さらに、ひとり門扉の前に立ち尽くす虚しさと、騒音と粉塵を出しているやましさが、カチカチの体に追い打ちをかけて、テンションが下がる。
「今日はもう終わりにしよう」
デッキブラシの柄を取ったヘッドで、塀の凹部に溜まった粉塵をはらい、脱いだグリップ軍手とコードレスディスクグラインダを持って玄関に入り、玄関にあるチェストの上ににディスクグラインダを置く。ゴーグルと粉塵マスクを取って、首掛けエプロンを脱ぐ。靴を脱いで上がって、洗面台で手を洗い口をすすいでうがいをして顔を洗う。ティッシュで鼻の穴を掃除するが、粉塵マスクのおかげで少しも黒くならない。
洗濯乾燥機の乾燥フィルタ―の清掃のためにフレキシブルホースとブラシを取り付けたクリーナーを玄関のチェストの上に置き、ディスクグラインダのホイルナットと研削用砥石を専用ナットスパナで外した。そして、ホイルガードの内側、ホイルナット、研削用砥石をクリーニングした。そのとき、いつものごとくホイルワッシャを忘れていて床にカタンと落とした。
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すべてのことが、慣れて手際よくできるようになった。もう切断作業をしないことにしたので、ホイルナットとホイルガードは研削研磨用のままで交換する必要がない。ホイルガードを工具本体に留めているのはネジであり、ネジ頭をなめたりしたくないのでホイルガードは滅多に外さないことにした。でも、使うたびにホイルナットと砥石とホイルワッシャを外してクリーニングし、ホイルガードの内側もクリーニングする。
今年中にアルミ表札を再接着できたら、幸いである。
柳 秀三