20210630 27歳、無職、彼氏なしもうすぐ28歳。
28歳の誕生日を目前に控えている。誕生日は彼氏が、最近できたおしゃれなホテルに泊まってお祝いしようと言っていてくれたので、「あ〜ぁ、わたしも結婚とかしちゃうかな〜」なんて満更でもない気持ちでいた。
でも、だ。それは叶わなくなった。
突然彼氏の転勤が決まった。ついてきてほしいって言われるのか〜学校卒業までまだ時間あるしな〜どうしよ〜と思っていた矢先彼は言った。「今までずっと人の顔色を伺って気を遣って生きてきた。この次は自分のことを誰も知らない土地で人生をリセットしたい。」
???
「でも、今別れたから絶対に後悔するのは目に見えてるから、どうしたらいいのかわからない」
???
えー、そんなこと言われても困っちゃうよーそのくらい自分で決めてくれよーその決断を私に委ねるのはズルくないですかー別れようっていうしかないじゃんーとわたしは彼のリセットボタンを押してあげた。
わたしのリセットボタンは誰も押してくれず、強制終了された。
27歳、無職、彼氏なし。
何がなんだかわからない涙が止まらなくて色んな人の胸を借りて泣いた。前の私と比べて随分、人を頼るのが上手になった。自分がどうしたら早く元気になるかも知っている。前みたいに失恋したからってご飯が食べられくなることもなくて、次の日には親子丼をお腹がはち切れそうになるまでかきこんでいた。
随分強くなってしまったな〜と思った。
こうなることとも知らず、予約していたブラジリアンワックスの先生は「無理に忘れる必要もなくて、自分の気持ちを大事にしてあげて」と言っていた。ツルツルになったお股は日の目を見ることはなかったけど、気持ちが少しスッキリした。誕生日も近いからって先生がプレゼントをくれた。
学校にいくと、わたしの机の上にチョコレートが置いてあった。元彼の写真に黒いリボンを飾ってお酒を飲もうねって64歳のクラスメイトが言ってくれた。
苦手だと思っていた人からいつもありがとうってワイングラスをもらった。
ガソリンを入れたらお誕生日おめでとうございますって5円引きになった。
前、担当していた患者さんからお誕生日おめでとうって手紙が届いた。
世の中まだまだ捨てたもんじゃないな〜とじんじんした。
もう少しで28歳になる。今は27歳、無職、彼氏なしだけど、28歳は間違いなく素敵な年になります。自分のやりたいことも実現できて、人の背中を押せるような仕事をして、人生楽しくて、わたしのことを大事にしてくれる人が側にいて、私も惜しみなく愛情を注げる人達に囲まれてまた、歳を重ねるんだ。
お誕生日(と、あなたのことを大事に思っていない人と離れられてよかったね、より幸せな未来への一歩を踏み出せて)おめでとうわたし!!
27歳も良い年だったけど、27歳のわたしをもっと幸せにしてあげるからね。過去を変えるのは未来だ。