らーめん再遊記というグルメ漫画なんだけど、ビジネス本みたいな漫画
らーめん再遊記というグルメ漫画なんだけど、ビジネス本みたいな漫画 (b-k-fudousan.com)
二週間に1回発売される「ビックコミックスペリオール」に連載されているこの漫画がめちゃくちゃ楽しみである。
まぁ、以前からある「らーめん発見伝」と「ラーメン才遊記」って漫画の続編なんだけど、この漫画の主人公の「芹沢達也」なるおっさんが面白い。
もともとこの芹沢さんは、らーめん発見伝の主人公のライバル?というか宿敵みたいな感じで登場するんだけど、頭が良いんだが、何かやることなす事、なんか姑息で邪悪というか、それでも本質を見抜いて抜け目なく生きているという究極の「世渡り上手」みたいな人である。
ただ、料理人で優秀というだけでなく、「飲食店で成功するために必要な事」をビジネス的な観点から説明しているのがこの漫画の面白さである。
これが「らーめんはげ」こと芹沢達也さん
そして、こんな発言かましてる人です↓
という風にビジネスでも役に立つ事ばっか言ってくれる良いオッサンです。
で、この漫画何が秀逸かって言うと、とにかく、「どうやったら成功させられるか」って視点で終始書かれていて、よくあるグルメ漫画にある味対決みたいなものもあるんだけど、それも「安定した供給が出来ないメニューだったため負ける」みたいなシーンも散見される。
ただ、何かこう書くと、すっごい聖人みたいに思われるかもしれないけど、こういうお茶目な事もしているのもこの人の魅力です↓
うん。こういう芹沢さんだから好き(笑)
美味しんぼの海原雄山みたいに、何か「私は出来上がった完璧な人間でございます」みたいな雰囲気は好きないじゃない。
こういう芹沢さんみたいな仕事がめっちゃ出来る人が、こんな感じで人間が小さいところを見せるのがこの漫画の魅力である。
一応最初の「らーめん発見伝」は、熱血系のまっすぐな主人公が、こんな芹沢さんにボコボコに負け続けて最後は勝つって話で、二回目の「らーめん才遊記」の汐見ゆとりちゃんって主人公が、芹沢さんの会社に入り、ラーメン店のコンサルティングをするって話だったけど、まぁどう考えても、一番この芹沢さんが主人公の方が面白い。
何かまとまりを欠いた感じになったけど、最後にこのコラ画像を張っておく。死ぬほど笑ったわ
そしてウィキペディア先生の紹介
ニューウェイブ系ラーメン界のカリスマ芹沢達也は、ラーメンに対する情熱を失いつつあった。 「らあめん清流房」各店やコンサルティング業務の「清流企画」の売り上げは好調で、特に汐見ゆとりが店長を務める「麺屋なでしこ」は年間売り上げが前年度比96%増。一方グループ旗艦店である「麺屋せりざわ」は黒字は出しているものの、看板メニューの月替わりラーメンの不調により売り上げの減少が続いていた。
そんな中芹沢と汐見は、ラーメン評論家から大学教授に転身した有栖涼の『ラーメン論4.0』の出版記念パーティーに招かれたが、席上「東京ガストロノメン」店主・米倉龍大(世界的グルメガイド「ムシュロン」で二つ星を獲得した)が芹沢を批判し、これに怒った汐見ゆとりの思いつきで芹沢と米倉による新旧天才ラーメン職人対決が企画された。
対決のお題となったラーメンは、他の料理では味の決め手に使われたりするがラーメンでは一向にメインとして使われなかった「お酒を使ったラーメン」。対決が正式に決まったあとも芹沢はラーメンに対する情熱を取り戻せないでいたが、「らーめん厨房どきゅん」店主・武田剛三の言葉で、自分が「好きなラーメンを好きに作りたいだけのイカれたラーメン馬鹿」であることを再認識し、情熱が復活。
米倉が純米酒の旨味を中心としてダシやタレを補助とした塩ラーメンを出したのに対し、芹沢が出したのはスタウト、インディア・ペールエール、ランビックの三種のビールを用いた、苦味を全面に押し出したラーメン。苦味というこれまでのラーメンには無い要素を取り入れた芹沢が対決を制する。米倉がラーメンの道へ飛び込んだ切っ掛けが芹沢であったことが発覚し、米倉とも和解する。
その夜、清流企画で祝勝会が開かれるが、ゆとりは米倉の日本酒ラーメンも芹沢のビールラーメンも凡庸な着想でそこそこと言い放つ。傲岸不遜な態度に怒った芹沢の社長命令でゆとりが製作したのは、「酒は酔うためのもの」という持論を元にオレンジワインを使ったアルコールを飛ばしていないラーメンだった。
ゆとりのラーメンに白旗を上げた芹沢は、ゆとりへの社長交代を告げるのであった。