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電車の中で見たヘルパーさん2人。NG行為3つ。

【雑談以上相談未満  困ってなくても相談できる】フリーの社会福祉士(2001年開業)柳田明子です。

先日、電車の中で遭遇したエピソードを書きます。

私が乗っていた車両に、車いすユーザーの方と介助者2名が乗ってこられました。

超絶満員電車ではなく、座席はほぼ埋まっているけど立ってる人はいないくらいの、ゆとりのある昼間の時間帯の電車です。私も座ってました。ボックス席ではなく、窓を背にしたロングシートです。

車いすの方は30代くらいでしょうか。お見受けするに手足がご不自由で、ご自身の意思を音声言葉で表すのも難しいようです(以下、本人さん)。

介助者2名はご家族ではなく、その様子からプロの介護職だと分かりました(以下、ヘルパーさん)。

座っている私の視界に入る位置に乗車され、車いすの本人さんと立ったままのヘルパーさん2人。図らずもその3人組の様子をつぶさに見ることになったのですが、かなしいかなそのヘルパーさんたち、とっても残念なふるまいだったんです。

私がNG行為だと感じたその残念なふるまい3つをお話しします。

①とにかく声が大きい

ヘルパーさんたち2人の声がとにかく大きい。車両中に丸聞こえの音量です。これは介護職であろうとなかろうとマナー違反です。

②2人にしか関係のない話を頭上でしている

しかもその大音量の話の内容がお友達トークというか雑談で、本人さんには関係のないことなんです。

本人さんを含めて会話を楽しんでいるならまだしもそうではない。

本人さんからすれば、車いすに座っている自分の頭上で、ヘルパー2人が自分に関係のない話で大きな声で盛り上がってるわけです。

これは失礼なことだと思います。

③デリケートな話をしている

そうこうしているうちに、ヘルパーさんたちの会話の話題は本人さんのことになりました。

だけど、その内容が、服薬状況や体調などかなりデリケートなことなんです。

それを車両中に響き渡るような大声で話すんです。

しかも!

なんと!

その日の本人さんの服薬状況からしてヘルパーさんとしては気になったのでしょうけれど、だけど、

「・・・だから、今日は便がゆるくて下着に便が付いてるかも」

は断じて電車の中で伝達することではないと思います。

本人さんからすれば、自分の大便状況を大きな声で見知らぬ乗客たちに知らされているわけです。

もってのほか。

ここ、スタッフルームじゃないんですよ。

電車なんですよ。

そういう話は出かける前に済ませとくべきじゃない?

どうしてもそのタイミングで伝えなきゃいけないとしたらメールか何か他の方法があるでしょう?

たぶんその路線からして、これから向かう先は楽しい場所だと思うんですけど、せっかくのその外出の喜びを台無しにしちゃダメです。

そのタイミングで本人さんの手がバタバタしたのは、「そんなこと、ここで声高に言うな~!」という意思表示だったと私は思っています。

職業柄(性格柄?)、私は黙っていられない気持ちになって、どうにかそのヘルパーさんたちにそれはNGだと伝えたいと思って、だけど、ここでいきなりレクチャーめいたことを話しかけるのは当然それこそNGでしょうし、せめて事業所名が分からないかなと思ったけれど、それも見えないまま彼らは下車。

・・・そして私はこうして記事を書いている

というわけです。

じゃあ、どういうふるまいだったらOKなのか。
どういうスタンスが望ましいのか。
本人さんの立場に立てばどうあってほしいのか。
乗客の目にそれはどう映ったか。

…考えどころ満載です。

このエピソード、どこかの研修とかで使えないかしらなどと思いながら、どうかその日のお出かけが本人さんにとって楽しい時間でありましたようにと願う私です。

本日は以上です。

今日は七夕ですね。

今日も気持ちの良い一日を!

柳田明子社会福祉士事務所〰聴く・伝える・ともに考える〰(2001年開業)
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