七五三の三
今日は姪の七五三のお参りの日だった。
新型コロナウィルスの影響で着付けなどを見守れるのは姉夫婦だけ、数時間着物を貸し出してもらえるのでその間に孫の晴れ姿を見に祖父祖母となった私の両親だけが同席した。
せっかくの機会だし、カメラ持って記念撮影しに行こうかな。なんて思っていたけれど、こんなご時世、そんなわけにもいかず、私はお留守番となったのだった。
七五三は昔、子どもが生まれてすぐ亡くなってしまうことが多かったことから子どもの成長を祝う行事として成長を見守る周囲の人間には欠かせない行事になっていることだろうと思う。
実際帰ってきて、母が見せてくれた姪の姿は2、3ヶ月前に会った時よりもさらにしっかりと地面を蹴っていた。今日はいつものスニーカーではなく、からからと赤い鼻緒の下駄を楽しそうに鳴らして。
周囲の心配をよそに、着物が存外気に入って笑顔で着替えを終えるまで半日ほどを過ごしていたらしく、そんな事も大人に驚きを与えるには十分な成長だ。
最近では、姉が「後でグミあげるから、バスに乗ろう?」と説得して帰宅すると、親が忘れていてもしっかり覚えていて、「グミちょうだい」と催促するようになっているらしい。
言われたことを忘れずちゃんと記憶して、自分の要望を伝えるなんて、ほにゃほにゃしていた可愛らしい赤ん坊が、随分「人間」らしくなってきたなあ。なんて感慨深く思う。
他にも、一度会った人の顔だいぶちゃんと覚えるようになってきているらしく、会話中の人の名前で反応するようになってきているのだとか。
そう遠くない未来たくさんおしゃべりできるようになるのだろうかと楽しみに思うとともに、このままどうか、無事に大きくなってくれるといいなあ。と願う土曜日の夜。
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