どちらかが彼女を殺した(著者:東野圭吾)
著作者:東野圭吾 発行所:株式会社講談社 1999年5月14日発行
和泉園子(いずみそのこ)は佃潤一(つくだじゅんいち)と彼女が勤める会社(電子部品メーカーの東京支社)のすぐ近くで去年の十月に出会う。潤一は道端で絵を売っていた。
園子は子猫の絵を買おうとするが、潤一は「あげる」と言う。そこから二人の交際が始まり、潤一は両親に園子を紹介する。
園子にとって唯一心を許せる友人は弓場佳世子(ゆばかよこ)だった。二人は同郷で高校の一年と三年の時同じクラスだった。更に、二人は東京にある同じ大学の、同じ学部に入学した。
二人共、まだ独身を続けていた。決まった相手が出来たら報告する。それがお互いの約束だった。園子は、潤一を佳世子に紹介した。この出会いが破滅を呼んだ。
潤一は、園子に「ほかに好きな女性ができた。自分のことは忘れて欲しい。」と告げた。好きな女性とは、佳世子だった。
園子は、兄で警察官の和泉康正(やすまさ)に電話する。『「お兄ちゃん以外、誰も信じられなくなっちゃった」「あたしが死んだらきっと一番いいんだろうと思う」』と言う。
心配して東京の園子のマンションに行った康正は、園子の遺体を発見する。これは、自殺か他殺か。他殺だとしたら、犯人は誰か。刑事の加賀恭一郎が登場する。
注:『』は、引用文
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