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田原公設市場

那覇市田原公設市場(那覇市宇栄原2丁目6-1)
現在は空き地


田原公設市場は、実は何度も見ています。市内線のバス9番大嶺廻りに乗って、大嶺のバス停前に数軒のお店があり、そこが田原公設市場でした。他の公設市場のように、囲われた建物の中に入る形ではなく、市営住宅の1階部分が道に面して店舗となっているので、公設市場だとは気づかなかったのです。

ここの公設市場を私が見た頃は、恐らく老朽化と衰退が始まっていたのですが、それでもまだ周囲には店舗が並んで、そういえば向かいには銀行もありました。あの頃、まだ賑わっていた雰囲気はまるで消えてしまいました。

田原公設市場と市営住宅の跡地は、見事に空地になっていました
歩道と、円形になった背もたれがある一画は、市営住宅解体後に整備されました、当時は敷地いっぱいに建物が建っていました。その見通しの悪い狭い道への角を乗っていたバスが曲がっていと、一体どこに行くのだろう、と思ったのです
向かいの銀行も無くなりました
歩道も整備され、立派な屋根付きのバス停もできました
公設市場があった当時は他にも店があって、もう少し賑やかだった気がするのですが

Googleストリートビューに、まだ田原公設市場が残っていた頃の光景が残されていました
https://goo.gl/maps/PTSHHkCSuKbPonc47

さほど待たずに来ていたバスは、少しずつ本数が削られて、今では昼間は1時間に1本だけになってしまいました。驚きました
さつき橋の方向へ曲がりかけるバス
この角、当時はやっと曲がるようなとても狭い道という印象でしたが…
公設市場の隣で長年続いていたクリーニング店も最近店を閉めてしまったそう。人によっては、このクリーニング店も含めて「市場」と呼んでいました。市場は、決して市場として建てられた建物だけではなく、自然に広がっていくものだと思います
まだクリーニング店の看板だけは残っていました

2023年の1月から2月にかけて、那覇市内の公設市場と公設市場跡の10カ所と、他に市場と呼ばれる場所8カ所、合わせて18カ所の市場を回った訪問記を制作しました。

市場の古本屋ウララさんで開催する「おかえりなさい、公設市場」展で販売しています。ぜひご覧ください。
urarabooks.ti-da.net/a12455905.html

「マチグワカイ ユーメンソーチェビーサヤー(市場にようこそいらっしゃいました)」というタイトルは、以前の第一牧志公設市場に掲げられていた古い看板からとりました

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