一柳亮太

yanagi1です。

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マガジン

  • 市場を回って那覇のあちこちへ

    2023年の1月から2月にかけて、那覇市内の公設市場と公設市場跡の10カ所と、他に市場と呼ばれる場所8カ所、合わせて18カ所の市場を回りました。 その記録を、作成した冊子「マチグワカイ ユーメンソーチェビーサヤー」にまとめ、「市場の古本屋ウララ」さんの店頭と通信販売部で扱っていただいてます( https://urarabooks.stores.jp/items/641e7417613f7d0028bf6802 )。 note上では、冊子に入れられなかった写真を中心に各市場を紹介しています。

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どうして「マチグワカイ ユーメンソーチェビーサヤー」を作ったのだろう

もともと今年の1月と2月は、連続して那覇へ行くつもりだった。 1月は、栄町市場にあるコーヒーpotohoto引越しの手伝いに。 2月は、若狭公民館3年ぶりの公民館まつりと30周年記念式典の手伝いだった。 偶然だが、栄町市場の中にあるお店と、若狭市場(若狭中央市場)跡に建てられた公民館と、どちらも市場に関する場所だ。 そんな予定を立てていた年明けに、ウララさんからメールが来た。 「建て替えられる第一牧志公設市場のオープンに合わせて、公設市場にまつわる冊子や雑貨を作る人の作品を

    • 近所が舞台の映画「上飯田の話」を観に行った

      私が暮らしてる横浜市泉区という場所は、絵に描いたような郊外だ。 もともと農村地帯だった所へ、首都圏の郊外として高度経済成長期に大規模な団地建設やニュータウン開発が進められ、増える人口を吸収し、そして移り住んだ家族の成長と共に高齢化と人口減を迎え、というよくある光景が広がっている。 みんなが想像する横浜とは違う、何の変哲もない郊外。そんな泉区の上飯田団地にあるショッピングセンターを舞台に映画が撮られたと聞いて、気になって仕方なかった。 ウララさんの企画で那覇の市場・市場跡を回

      • 新しい第一牧志公設市場がオープンするおよそ半月前の様子

        那覇市第一牧志公設市場(那覇市松尾2丁目10-1) 2023年3月23日午前10時、新たな公設市場がオープン この記事を公開した2023年3月23日の夜は、新しい公設市場はどうなっているのでしょうか。普段はだいたい店が閉まる時間だけど、今日だけはまだまだ賑わっているのかもしれません。そんな市場の雰囲気を想像しています。 訪ねた2月17日は、建物の内装工事の追い込みという雰囲気で、見た目にはほぼ完成に近い状態でした。「きれいな建物はあるけれど、まだ店も何も無くてガランとして

        • 第一牧志公設市場 仮設市場

          那覇市第一牧志公設市場 仮設市場(那覇市松尾2丁目7-10) 2023年3月4日で仮設市場としての営業は終了。今後の利用は未定 いつもそうだ。一度ぐらいは見に行こうと思っているうちに、結局会期末や閉店前になってしまうというサボりグセは発揮されてしまい、結局見に行ったのは閉場まで半月になってから。 第一牧志公設市場の仮設店舗も、新しい建物へと移り変わる中で一度見ておきたかったのです。 前の公設市場と違うのは、建物の外側で商売をしている人たちがいない、という点。これだけで大き

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        • 市場を回って那覇のあちこちへ
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        記事

          第二牧志公設市場

          那覇市第二牧志公設市場跡(那覇市松尾2丁目7-10) 現在は第一牧志公設市場仮設店舗、新しい公設市場オープン後はどうなるのか不明です 第二牧志公設市場の跡地が「にぎわい広場」というイベントを行う場所になり、そのうち児童館が移転してきたりと使われているうちに、第一牧志公設市場の建て替えで、仮設市場としてこの敷地が再び公設市場として使われるようになった状況が面白くて、仮設市場が無くなる直前の2月半ば、慌てて見てきました。 昔読んだ本に「第二牧志公設市場は賑わいが今ひとつ」とい

          第二牧志公設市場

          牧志公設市場衣料部

          那覇市牧志公設市場衣料部(那覇市牧志3丁目3-10) 現在は空き家、民間企業に売却された 「これはどこで売っているんだろう」という品物ってよくあります。沖縄の芝居や行事で使う織物など、多分その道に詳しい人はすぐ分かるにしても、一般人は皆目売っている店の見当がつかない品物を、この公設市場衣料部では扱っていました。果たして今どき売れるのかも分からない立派な呉服を扱う店もあって、そんな雰囲気が好きでした。もっとも、私は織物も呉服も買う用事がなく、ただ通り抜けるだけだったのですが。

          牧志公設市場衣料部

          牧志公設市場雑貨部

          那覇市牧志公設市場雑貨部(那覇市牧志3丁目3-4) 現在は「まちぐゎー案内所ゆっくる」としてごく一部分が使用されている以外は空き家の模様 正直なところ、この雑貨部が何を売っていたのか、ほとんど覚えていません。恐らく女性向けの(それも年配の女性向け)の品物を扱う店ばかりだったような気もするのです。 時々通り抜けていた衣料部はまだ記憶があるのですが、2階が「なは商人塾」というスペースで、むしろその会議室での何か行事や話し合いに参加した際に入った記憶のほうが残っています。 ちな

          牧志公設市場雑貨部

          宇栄原公設市場

          那覇市宇栄原公設市場(那覇市宇栄原4丁目17-9) 2023年3月19日現在も「那覇市公設市場条例」に定められている現役の公設市場 那覇市公設市場条例を読んだ時、驚きのあまり声が上げてしまいました。もう牧志の公設市場だけが現役の公設市場だと思っていたら、「名称:那覇市宇栄原公設市場、位置:那覇市宇栄原4丁目17番9号」ともう一つの公設市場の存在が定められていたからです。 実は、この公設市場の存在は知っていました。しかし宇栄原団地の建て替えも進んだと聞いていたので、まだ残っ

          宇栄原公設市場

          田原公設市場

          那覇市田原公設市場(那覇市宇栄原2丁目6-1) 現在は空き地 田原公設市場は、実は何度も見ています。市内線のバス9番大嶺廻りに乗って、大嶺のバス停前に数軒のお店があり、そこが田原公設市場でした。他の公設市場のように、囲われた建物の中に入る形ではなく、市営住宅の1階部分が道に面して店舗となっているので、公設市場だとは気づかなかったのです。 ここの公設市場を私が見た頃は、恐らく老朽化と衰退が始まっていたのですが、それでもまだ周囲には店舗が並んで、そういえば向かいには銀行もあり

          田原公設市場

          若松公設市場

          那覇市若松公設市場(那覇市松山2丁目22-1) 現在は那覇市津波避難ビル 川を挟んだ向かいのビルで行われたイベント(前島アートセンター wanakio2005)でボランティアしていたり、その後も職場が近くでバーベキューの際に肉を買いに来たりと、個人的には最も実用的に使っていたのが、この若松公設市場だったかもしれません。 公設市場を含む市営住宅の建物全体としても個人的には好きで、よく来ていました。当時、たくさん写真も撮ったのですが、データが壊れて消えてしまいました。お見せした

          若松公設市場

          辻公設市場

          那覇市辻公設市場(那覇市辻2丁目14-1) 現在は那覇市辻市営住宅・那覇市辻老人憩の家 あまり歩き回れる雰囲気でもない場所で、ここがかつて公設市場だとはつい最近まで知りませんでした。それゆえに、丁寧に見て回りたいのですが、市営住宅はともかく周りを見ていると声を掛けられたり、面倒臭い展開になるかもしれません。丁寧に見たい反面で早く切り上げたい二律背反的な気持ちになります。 しかし歩き回っても、ここに公設市場が存在した名残はほぼ見つからないのでした。 沖縄の8ミリ映画を集め、

          辻公設市場

          東公設市場

          那覇市東公設市場(沖縄県那覇市東町21-1) 現在は、敷地全体が沖縄県立離島児童生徒支援センターとして利用されている 東公設市場は、市場を訪ねようとしたのではなくて、通りかかったらたまたま酒屋があったのでなんとなく店内へ入り、後から調べたらそこが公設市場だった、というのが最初に入った機会でした。広い酒屋の床に、なにかがあって、何かを外したりした跡が残っていました。思えば、それが公設市場だった痕だったのでしょう。 率直に言えばほぼ記憶に残っていないのですが、那覇東町に戦前存

          東公設市場

          真和志公設市場

          那覇市真和志公設市場(那覇市寄宮2丁目32-1 1階) 現在は、那覇市役所真和志支所の会議室など 役所の1階にお店があるって、冷静に考えれば不思議な光景でした。職員用に売店や食堂がある役所は多いですが、ここはあまり関係無さそうな、食料品店や理髪店があったのです。 時々用事で真和志支所に来ると、そんなお店が面白くてわざと1階で何かを買ってました。しかしそこが公設市場だと気づいたのは、実は何度か訪ねた後でした。ある時、ふと看板を見つけるとそこに「真和志公設市場」とありました。

          真和志公設市場

          栄町市場

          栄町市場(那覇市安里381番地) 今も現役の市場、那覇でもっとも昔からの市場らしい市場ではないでしょうか 栄町市場を改めて紹介するのは、個人的に難しいのです。なぜなら長年住んでいたから。1階には惣菜屋、前の道は軽貨物が客待ちしている、そんなビルの上に暮らしていました。知っている場所を改めて見直す気恥ずかしさと言いますか。 しかし、やっぱり客観的に見ると、那覇で一番おもしろい市場です。最近は市場=飲み屋街だと思っている人も多いのですが、とんでもない。たった20年前までは、夜

          新天地市場

          新天地市場(那覇市牧志3丁目4-4) 現在は跡地の敷地がそのまま「新天地コイン駐車場第1」というコインパーキングに どの市場もしっかり見ておきたかったのですが、新天地市場こそしっかりと見ておくべきでした。ここは、木造の古い市場の形をそのまま使っている貴重な場所だったのです。しかしなぜか当時の私は興味を持てず、いつのまにか新天地市場は解体されてしまいました。 とはいえ、数回入ったことがあり、中だけ時間が50年近く止まったままだった印象はよく覚えています。有名な市場だったので、

          新天地市場

          農連市場

          農連市場(那覇市樋川2丁目3-1) 現在は再開発され「のうれんプラザ」となりビル内に飲食店や食料品店が入居。その一角に「農連市場」として相対売り市場が今も存在する。 那覇を離れて数年、もっとも変化した場所が、こののうれんプラザ一帯だと思う。新しくてあまりにそれまでとかけ離れていたビルも、今回訪問すると少しづつ馴染んできた気がした。 2023年の1月から2月にかけて、那覇市内の公設市場と公設市場跡の10カ所と、他に市場と呼ばれる場所8カ所、合わせて18カ所の市場を回った訪問