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ガックリくる、に思い切り浸る。
セルフビルドの第一段階とも言うべき
下地作業が整った。
間柱、筋交が入りサッシが入り
これから外壁や床材を入れていくための
墨出しや下地材取り付けや
柱欠きといった細かな作業。
まだ完璧に終わったわけではないけれど
これから始まる外壁や床の作業というのは
家づくり、と言えば誰でも想像できるような作業風景に思えるのだけれど
実際はその前段階の工程でうんと頭を使うし
想像できてきない部分で分からないことだらけ。
手探りで調べたり教わったりしながらここまで来た。
だからだ、
ここまで進んできたからなんだ、
というのは分かっているけれど
今はがっくりきてきることがある。
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昨日は夫の実家家族が現場を見に訪ねてきてくれ
その前の週にはわたしの親友家族が来てくれた。
楽しい時間、豊かな時間、素晴らしいところに家を作っているんだね!と皆が知ってくれた時間のあとに
大きな不安はまたやってくる。
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夫の体調不良は
いつだって私たち家族が
また新たな1合目を登っている合図。
真面目で、スタミナと根性があり、どこまでもひとりで背負って頑張れてしまう人、オット。
ここまでの途方もない家づくりの作業量と通常の仕事とを両立させながら駆け抜けてきた、夫の体調不良。
前触れもなく突然、静かにヒタヒタとやってくるそれは、こうして書いていると当然なのだという気がしてくる。
もうここの不安は乗り越えたのだ、私たちは後は家づくりをただ楽しめばゴールに着くのだと思っていたけれど甘かった。
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先日自分のために引いたカードはおそろしく気前のいい、運気の良さを示しているように感じられたから、今のこの気持ちの落ち込みが、どん底ではなくて前に進むためのつまづきであることはうっすら感じる。
それでも落ち込んだ気持ちは簡単には拭えない。
でも。
・
こういうときに
家の前に緑が見える。
木が立っている。
そんな空間に救われる。
とても嫌な夢を見た今朝も、
アパートの前の玄関に置いてある小さな木の椅子に座り
日除けのメッシュカバー越しに樹々と空を感じ
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こうして頭の中を整理していると
こういう時の方が
大切なことに気づくなあ、なんて
この繊細なモードが
人生には必要なのだなあ、なんて
思えてきたりする。
・
寝ているこどもの手の温もり
自分の手と手を擦り合わせたときに生じる熱で、自分の顔を包み込んだ時のホッとする気持ち。
昨日読んだうさぎのフルー、の絵本の春の場面、が浮かんでくる
細かな動物の生態の描写がどこまでも優しく胸に響いてくる
そのあとに迎える背筋も凍る恐怖感と孤独、再び迎える春の描写。
生きて、いるんだなあ。
生きているから
こんなに怖くなったり
不安になったり、する。
・
風呂場に桶を置いて
ちょっとだけ足湯をしよう。
鉄瓶に白湯を沸かして
ゆっくり飲もう。
その時間と空間が
わたしには今あるように思う。
2人の子ども達がもっと小さかった頃
わたしにはたったそれだけの
時間も空間もないように思えた時期があった。
・
今には
今しかないものが
いつもある。
有難さは、いつもここにある。