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#言葉の行方 第11回お題「魔女の行き先」 感想
さて、今回は先日Twitterの言葉の行方(@KotobNoYukue)アカウントで開催いたしました、第11回お題企画について書かせていただきます。
では、超厳選2作品の発表です。
その人は生まれた時から傍にいた。
— 七澄シロ (@723_shiro) November 16, 2019
どんな服も一瞬で畳んで、卵焼きをくるりと巻ける。私の好きも苦手も何でも知っていて、失くしたものもたちまち見つけられる。私の涙をするっと引っ込めて、ぱっと笑顔を引き出せる人。そして、魔法のように消えてしまった人。
あの魔女は今、どうしているのだろう。 pic.twitter.com/zk7HfASevY
読み始めてすぐに、懐かしい気持ちになった人は多いのではないでしょうか。『魔女』という女性をこのような捉え方をするというのはとっても斬新で、驚かされました。そして最後の言葉が魔女からの自立を示していて少しの寂しさも感じました。温かく、幸せな記憶をそっとくすぐられるような作品でした。
埋葬した男の墓を、色とりどりの花で飾る。魔女には大した仕事でもない。ステッキ一つを振ってやるだけ。
— 狼子 由 (@yoshi_roushi) November 23, 2019
「……よし。次へ行くか」魔女は微笑んで墓を離れた。今頃はまた彼の生まれ変わりが、世界のどこかで産声を上げているはずだ。
魔女は幾度でも彼を追う。出会い、愛し、また最期を看取るまで。
魔女の寿命と、人間の寿命の間にある超えられない壁。王道中の王道というテーマでしたが、そのテーマの生かし方がこれまでにない作品で、素敵でした。何度生まれ変わっても彼を追いかけ続ける。その魔女のことを幸せと呼べるのか。しかし、不幸だとは言えない。切なさと愛情の詰まった作品でした。
#言葉の行方 は140字小説専用のお題タグです。隔週月曜日にお題を発表しています。
お題に沿った作品は全てRT&いいねさせて頂きます。募集期間終了後、厳選10作品をモーメントにまとめて発表すると共に、一部の作品には感想を書いてご紹介させて頂いております。
現在は期間限定、真冬の特別企画を開催中です。
皆様もよろしければ是非、覗いてみてください!
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