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#言葉の行方 第6回お題「黄昏時」 感想とまとめ
立て続けになりますが、Twitterの言葉の行方(@KotobNoYukue)アカウントで開催いたしました、第6回お題企画について書かせていただきます。
では、厳選2作品の発表です。
黄昏時はその明るさで顔がよく見えなくなる。いつも笑顔でいる君の顔にも例外なく影が差す。肩を震わせているから今も笑っているのだろう。顔を見ようと手を伸ばして、そこで初めてその頬が濡れていることに気づく。君が知らない人に見えて不安になった、と笑った君の笑顔はいつもと別人のようだった。
— 霧ヶ峰 (@kuma_dec5sk) September 7, 2019
「黄昏時」というお題にとってもぴったりだと感じました。顔がよく見えない、という1つの現象に対して、ここまで綿密に、ストーリー性を持って表現されていたのが素晴らしかったです。結局「君」の本当の表情は何だったのか、読者側の解釈も様々になりそうで楽しめる、そして面白い作品でした。
「お疲れ様です」先輩の意味深な視線から逃げ出す私。駐車場の隅っこに押し込まれた喫煙所に滑り込むと、カバンの底から煙草の箱を取り出した。覚束無い手つきで1本に火をつける。煙を吸い込もうとしたら、取り上げられてキスされた。「おまたせ」黄昏時は、先輩から恋人に貴方が名前を変える合図だ。
— 珠樹 (@hydrangea_tm) September 5, 2019
語彙力ない感じになってしまいますが、めちゃくちゃに好きでした。「黄昏時」で彼の立場が変わる、というのが素敵な発想で、私には思いつかないものでした。そして先輩のなんだか1枚上手な雰囲気も個人的にツボで、これで終わりじゃなくてもっとこの2人の物語が読みたい、と思わせてくれる作品でした。
#言葉の行方 は140字小説専用のお題タグです。隔週月曜日にお題を発表しています。
お題に沿った作品は全てRT&いいねさせて頂きます。募集期間終了後、厳選10作品をモーメントにまとめて発表すると共に、一部の作品には感想を書いてご紹介させて頂いております。
現在は第7回お題「暁」を開催中です。
皆様もよろしければ是非、覗いてみてください!
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