近世城郭の始祖となった信長の城 安土城
滋賀県近江八幡市にある「安土城跡」に行って来ました。
安土城跡とは
浅井・朝倉両氏を滅ぼし、武田勝頼を長篠の戦いで撃破した織田信長が天正四年(1576)から築城を開始した城です。
五重七階の豪壮華麗な天主が完成したのは天正七年。その三年後に起きた本能寺の変で信長は天下統一前に横死し、安土城の天主も原因不明の火災で焼失しました。
安土城が素晴らしいのは、近世城郭の祖型だからです。瓦葺きの高層天主、高石垣、虎口の枡形の工夫、城下町の整備など、信長の理念が注ぎ込まれている城です。
スタンプの場所
100名城のスタンプはいくつかの場所にありますが、安土駅前の「安土城郭資料館」が1番便利です。駅前にあるうえ、もう一つの城(観音寺城)のスタンプもこちらに置いてあります。
天主跡
スタンプを押してから、さっそく城跡まで向かいます。今回は、観音寺城も行きたかったので車で周りました。
大手門から入り、受付でお金を払って登っていきます。さっそく長い階段がありました。
この山頂へと向かう階段(大手道)は、両端に側溝があり、幅約6mの石段が180mほど直線的に伸びています。石仏が使われた石段もありました。
登っていくと、石垣があります。
さらに登ると、本丸跡か天主跡への分岐点に。
とりあえず本丸跡へ行きました。
「信長公記」によれば、この建物には天皇を招き入れる「御幸の間」があったと記載されています。その後の調査では、慶長年間に改修された京都御所内の天皇の住居である静涼殿と酷似した構造になっていたことが判明しました。
本丸跡を見た後は、天主跡へ。
周囲を石塁で囲まれた地階(穴蔵)に整然と天主の礎石が並んでいます。心柱が立つはずの中央の礎石はありません。
天主からの景色は綺麗でした。
その後は織田信雄四代供養塔へ。
中には四つの供養塔があります。
その後は三重塔へ行きました。
こちらは室町時代の建物です。天正三〜四年に信長公が甲賀の長寿寺から移建したものとされています。現在、重要文化財に指定されています。
三重塔のすぐそばには展望台がありました。
良い景色です。
こちらを下っていくと二王門があります。
門内には金剛力士像が安置されています。
二王門と金剛力士像は重要文化財に指定されています。
ここから帰り道まで下り、出口へ。帰りにはショップでマンゴーアイスを買いました。
滋賀のマンゴーって美味しいのか……?とは思いましたが、このようなアイスを見るとついつい買ってしまうんですよね。
山頂までの階段がけっこう多くて疲れましたが、無事に天主跡も見ることが出来て良かったです!安土城跡を一周するには約45〜90分くらいかかるので、もし来る機会があれば、時間に余裕を持って訪れてください。