コーチングセッションって実際には何をするの? - 正しいゴール設定の方法
はじめに
「コーチングを受けるのは初めてなので、どのようなことをするのか事前に知りたい」
「コーチングを受けたいけど、実際に何が行われるのかわからなくて不安」
「自分にも本当に効果があるのか、判断したい」
ありがたいことに、これまで30人を超えるさまざまな人にコーチングを提供させていただいています。
また、紹介などを通じて、コーチングに興味を持ってもらう機会も増えてきました。
その中で、冒頭のような声を聞くことも、少なくないです。
そこで、今回の記事では、
実際のコーチングセッションの中でどのようなことを行うのか、
詳しく説明していくことで、疑問を解消できればを思います。
コーチングを受けようか迷っている方は、ぜひ読んでみてください!
コーチングのメインはゴール設定
僕の提供する、認知科学に基づくコーチングでは、セッションの中でゴール設定を一緒に行なっていきます。ゴール設定こそが、コーチングの価値と言っても過言ではありません。
ゴールとは、一旦、「心の底から達成したいと思える未来の目標」というような感じで認識しておいてください。後ほど、さらに詳しく説明します。
バランスホイールで、複数のゴールを設定する
ちなみに、ゴールは一人一つだけ、というものではありません。むしろ、複数持つことが求められます。
コーチングでは、"バランスホイール"といって、人生を8つの領域に分けて考えます。そして、それぞれの領域において、ゴールを設定していきます。
仕事:やりたいことで、社会・人の役に立つこと
趣味:やりたいことで、社会・人の役に立たないこと
ファイナンス:全てのゴールを実現するために必要な収入と資産
健康:全てのゴールに対して必要な運動・栄養・休息の在り方
家族:自分の親へ、パートナーへ、自分の子どもへ、ありたい自分像
知性:抽象度を高め、体系知識を身につける学び。生涯学習
人間関係:ゴールを実現するための、仕事とプライベート全体の人間関係
社会貢献:自分の利益に結びつかない領域での、社会貢献
それぞれの定義は上記のような形になります。
正しいゴール設定のために必要な条件
ゴールが正しくできるかどうかは、コーチングでは非常に重要なポイントとなります。ゴールが正しく設定できていないと、マインドが変わることはなく、行動が変化することはありません。
正しいゴールとは、以下の二つの条件を満たすものとなります。
want toであること
現状の外側であること
"want to"であること
want toであること、というのは、本音中の本音の欲求であるということです。心の底から達成したいと思えるようなものが、ゴールの条件です。
ちなみにコーチングにおけるwant toのニュアンスですが、
「やりたいこと」というよりも、「自然とやってしまっていること」という方が近いです。
上記のような行為が、want toとなります。
周りの人があなたにその行為を禁止したとしても、やってしまうことがwant toです。小さいころ、先生に怒られたとしても、繰り返しやってしまうことがあったとすれば、それは立派なwant toです。
want toは、結果を想定しません。want toの結果がうまくいっても、うまくいかなかったとしても、行為自体に喜びを感じます。
(もちろん、うまくいったほうがさらに喜びを感じます)
しかし、社会人になって仕事で業績を上げたり、周りに認められたり、逆に、上司に叱られたり、やりたくない仕事を無理やりこなしたりしているうちに、want toはどんどん気づきづらくなってしまいます。
誰かに褒められたいとか、認められたいとか、あるいはやらなきゃいけないという義務感で行う行為は、コーチングではhave toと言います。
日本語で「〜したい」と書いてあるので、一見するとwant toであるかのように見えるかもしれませんが、これらはすべて、have toです。
自然とやってしまう行為ではないからです。
何かしら、結果を想定して行う行為はhave toです。注意してください。
want toもhave toも、何かしら行為を行う際の、最初のエネルギーになるという点では同じです。
ただし、
want to起点の場合は、本当にやりたいことをやっており、行為自体に喜びを感じるため、深い集中を伴って飽きずにずっとやり続けることができる
のに対して、
have to起点の場合は、本当にやりたいことではなく、自分以外の評価を気にして行っているので、結果が出ないと続かないし、結果が出てたとしても、急に飽きてしまったり、疲れてしまう
という大きな違いがあります。
なので、コーチングセッション内では、しっかりと時間をかけてその人の本音中の本音、その人らしさの源となるようなwant toを探っていきます。
どんな人間も、必ずwant toを持っています。
もし今、want toが思いつかない場合、それは、現在の生活がhave toにまみれており、自分のwant toに気付けていないだけである可能性が高いです。
そのような場合でも、必ず満足のいく一緒に見つけ出していきますので、安心してください。
"現状の外側"であること
現状の外側であること、というのは、今の自分じゃ到底達成できないと思えるぐらいの目標であるということです。
コーチングにおいて、
「過去・現在」に加えて、「今の延長線上で想定されうる未来」もすべて現状という定義になります。
ポイントは、どれだけ難易度が高かったとしても、今の自分の延長線上にあると考えられるものは、すべて現状の内側のゴールになってしまうということです。
一方で、現状の外側のゴールは、今の自分の延長線上にないものなので、イメージとしては以下のような感じになります。
現状の外側のゴールは常に「とんでもない決断」を伴うものとなります。
なぜ、現状の外側である必要があるのか。
それは、現状の外側にゴールを設定しないと、行動が変わらないからです。
(僕のnoteである『なぜ、自分を変えることはこんなに難しいのか』に、詳しく記載しています。興味があればどうぞ)
何かしら現状に不満を感じていたり、現状をさらに良い方向に変化させるためにコーチングを受けるということになると思います。
現状を変化させるための必須条件が、「現状の外側」ということになりますので、セッションを通じて一緒に作っていきましょう。
実際のセッションの流れ
今回は、バランスホイールの中で、「仕事のゴール」を設定する場合を想定してコーチングセッションを解説していきます。
実際のコーチングの中でも、まずは仕事の領域でゴール設定をすることは非常に多いです。
クライアントの立場からすれば、それなりのお金を払ってコーチングを申し込んでいるということもあるので、ご自身のキャリアアップや年収アップに繋げたいという気持ちや、自己投資とした場合に、まずは仕事で成果を発揮したい、というケースが多いと思います。
コーチの立場で考えた場合も、人生の大半の時間はやはり仕事をしているわけですし、仕事でしっかりとゴール設定できるということは、その人の人生を変えるという視点で考えたときに的を得ていると言えます。
仕事のゴール設定において、セッションは大きく前半と後半に分けられます。
前半は、"あなたらしさ"について、深ぼっていくフェーズです。
後半は、"あなたらしさ"を生かして、実際にゴール設定をしていくフェーズです。
前半:"あなたらしさ"を深ぼっていく
仕事でゴール設定をするために、最初に、職業機能を特定していきます。
職業機能とは、その人が「主体性を発揮して、社会に対してどのように価値提供しているか」ということです。
例えば、営業とか、エンジニアとか、商品開発者とか、教師とか、そういったものが、職業機能となります。
ただし、例えば、職業機能を単なる「営業」としてしまうのも、まだまだ解像度が荒い状態です。その人らしさを特定できているとは言えません。
例えば、同じ営業でも、
「決まっている法人既存顧客に対して、挨拶回りを行なって、関係性を維持するような営業マン」であるAさんと、
「toC向けの商材を取り扱っており、問い合わせがあった新規顧客に対して、zoomを利用して商品に対する説明を行い、制約へと繋げる営業マン」であるBさんとでは、
実際に日常の中で行っている業務内容は全く異なってくるでしょうし、価値提供の仕方や、本人がどこにやりがいを感じているかということも違ってくるはずです。
なので、コーチングセッションの中では、
実際に今行っている具体的な業務についてを確認しながら、特に自分自身がやりがいを感じていたり、主体性を発揮しているような部分を丁寧に抽出して、職業機能を特定していきます。
職業機能が特定できたら、次は、want toを抽出していきます。
want toについては、この記事の前半で説明した通りです。
仕事の中で主体性を発揮している領域は、裏にwant toが潜んでいる可能性が高いです。
仕事だけに留まらず、過去の経験も深掘りながら、人生を通底するwant toを一緒に発見していきます。
後半:ゴールを一緒に作っていく
職業機能の定義と、want toの抽出ができたら、いよいよコーチングセッションのメインパートである、ゴール設定に移ります。
コーチングにおける仕事の定義とは、「やりたいことで、社会・人の役に立つこと」でした。
前半で特定した職業機能を生かして、現状の外側に、ゴールを設定していきます。
心の底から挑戦したいと思えるゴール、別の言い方をすると、人生をかけてやり遂げたいと思えるような、夢のあるゴールを設定していきます。
現状の外側にゴールが設定できた時、とても大きな嬉しさ・喜び・楽しさと共に、本当にできるのだろうか、という不安・恐怖も出てきます。
不安や恐怖が出てきたら、正しくゴール設定ができている証拠です。
不安がないゴールは、ただの妄想です。「絶対に達成する」「絶対に達成したい」という本気の覚悟があるからこそ、「できなかったらどうしよう」という不安が生じてくるのです。
でも、大丈夫です。"あなたらしさ"について深く理解をして、本音中の本音のwant toを味方につけたあなたであれば、絶対にそのゴールに向かって羽ばたいていくことができるはずです。
ゴールがバチっと決まったら、自ずと、自分の行動や考え方の中で、"変えるべきもの"が見えてくるようになります。
ゴールの実現に向けて、新しくやるべきことや、逆に辞めることなど、人生を変えていくアクションを、最後に決断していきます。
この時に、脳は最後の抵抗をしてくる可能性があります。
やらない理由や、やれない理由を探し始めることがあるのです。
これを、クリエイティブ・アボイダンスと言います。
実は、これも正しくゴール設定ができている証拠です。
大丈夫です。あなたが未来のゴール世界で心から笑えるように、コーチは側についています。現状に打ち勝ち、未来に変革できるように、必ずサポートします。
変化させまいと最後の抵抗をしてくる現状の自分に打ち勝った時、やっと現状を脱して、未来のゴール世界に生きるにふさわしい自分へと自然に変革できています。
これで、コーチングセッションは終了となります。
終わりに
今回は、コーチングの中心であるゴール設定の説明と、実際のコーチングセッションで何が行われるのか、ということを解説していきました。
初めて受けるコーチングセッションは、誰しも多少の不安を覚えるものです。
「本当に効果があるんだろうか?」
「自分も正しくゴール設定できるんだろうか?」
「現状の外側のゴールなんて、自分は本当に作れるのだろうか?」
上記のような気持ちを持つことも、十分に分かります。
僕も、コーチングに出会う前は、変化することに不安を感じてためらってしまうことが多かったです。
「このままでいいや」と現状維持を選択してしまうこともありました。
だからこそ、現状を変えていくという勇気ある決断をして、コーチングセッションに申し込んでいただいた方を、僕は心の底から尊敬します。
変わるという決断をしたあなたが、本当に変わっていけるように、全身全霊でサポートさせていただきます。
自分自身を変えたいという思いを持っている方は、ぜひ、コーチングセッションでお会いしましょう!!
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