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大東京カワセミ日記172 オスとメス、恋の駆け引きの始まり。20230212

2年前から観察を続けている川。オスとメスが周年ずっといるけれど、いつからオスとメスが絡み合うか。今日、お互いのやり取りを今年初めて見た。

手前の橋でオスとメスが縦に並んで鳴き合う。先着のカメラマンが五人いたので、声だけ聴いて上流へ。この下流の橋の梯子には大量のフンがついているので、おそらく前からここでやり取りをしていたのだろう。この日は朝8時過ぎと早い時間。オスとメスの絡み合いは、早朝からなのかもしれない。

で、上流の公園を周り、下流に戻ってくると、橋を挟んだ上にオスが、下手にメスが。いつものポジショニングである。

メスがしきりとシナヌマエビをとる。



5〜6回エビをとった後に、メスは反対岸に鳴きながら、うつる。
と、その向こう側には、上流から降ってきたオスが。
主にオスが声をかける形で何度も鳴き合う。

5分後。オスが反対側から飛んできて、メスにちょっかいを出す!

オスは再び反対岸に戻る。


この後、オスは、橋の向こうの上流部分へ移り、カメラマンおじさんが川に降りて作ったであろう足場と木と椿の花を散らした場所に行って、ヌマエビとりに。

と、先ほどの場所にずっと止まっていたメスに、このオスが上流から一気に飛んできて、またナンパを!するとメスも追いかけて、橋の向こうの下流の梯子に。


お互い盛んに声を掛け合う。

5分もたたないうちに上のオスがメスに向かって飛び降りる。と、メスが軽く威嚇。

オスは戻ってきて、また同じ位置に。

再度オスが上から飛び降りてきて、メスに接近。

メス、威嚇するあまり、ハシゴから転げ落ちる。


転げ落ちたメスの脇をオスは通り抜け、すぐ脇の橋の反対側の梯子に陣取る。

ここでひたすらメスに声をかける。

メスは木があるんだかないんだか、じいっとしている。

と、オスの声に反応して、メスが上流へ飛んでいく。

橋の上から眺めると、メスは定位置に戻って、餌取りを始めた。

オスもさらに上流の定位置に戻り、ばら撒かれた椿の花が置いてある藻の中のシナヌマエビを狙って、何度もダイブ。

ちなみに直射日光が当たるところでは、このように遮光をして水中を見定めて、エビを取る。カワセミ、実に利口であります。

ちゃんと捕まえた。

こちらでもこの春、子育てが期待できそうである。大学近所の池のカップルのやりとりと似ている。1月末から2月2週目にかけて、カワセミの恋が始まる。

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