大東京カワセミ日記155 オスは池でモツゴを メスは川で中国産ヌマエビを
こちらでは、相変わらず川の下流部にメスが陣取っている。
オスは上流の公園の池と川の上流が縄張り。
石の上には吐き出したペリットがたくさん。
狩り、成功!
尾鰭の形から、モツゴかな? 都心で一年中淡水池で暮らす小型の魚は、モツゴ一択。
カメラに気づいて、川の反対側のマンションの池に。
こちらでも餌を取ることがある。やはりモツゴがいるはず。
3メートルほど近づいたけど、逃げない。
この後、川の方に飛んで行った。
メスはいつもの階段エリアでひたすらご飯。30分ほどの観察の間に、10匹以上はヌマエビを食べている。
こちらの川は、水質は改善していて、夏にはハグロトンボも見られる。が、魚が全くいない。下流部が1キロほどの暗渠で本流と分断されている。おそらく60〜80年代に公害による汚染で、生き物が一旦死滅した。本流はさらに大きな川と繋がっているため、90年代以降、つながった川から遡上して来る魚、海と行ったり来たりするハゼの仲間、ボラ、あるいはウグイ、大型のコイなどが見られる。テナガエビもいる。が、ここは魚はゼロ。遡上できないからである。なのにカワセミが居続けるのは、陸封状態で繁殖できる中国産のヌマエビがニッチを獲得し、外来種のカナダモにびっしりついているから。小さいエビなのでたくさん食べないと腹がもたない。
ペリットを吐き出すメス。
捕まえたヌマエビのサイズがわかる。2センチもない。
この後下流の橋の梯子に。さらに
こちらは、先ほどのオス。上流部でヌマエビをとる。
壁ぎりぎりを急降下する。
見事に捕まえる。
また捕まえる。
今度は失敗? こちらのオス、まだ若いかもしれない。去年までいたお父さんと違う個体かも。
だから狩がちょっと下手。
今度は成功。
ここでホバリングを始めた。
時間にして5秒ほど。
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