メディアの話。赤ちゃんと幼児とお母さんお父さんと本屋さん。
懐古でも趣味でもなく、物理的にリアルな本屋さんが永遠に必要な人たちがいる。
0〜7歳の子供を持った家庭である。
糸島の蔦屋書店を訪れると、この街に子育て世代が移り住んでいることが可視化される。
本屋の書籍の置いてあ4分の一くらいが、赤ちゃん、幼児向けコーナーで、たくさんの赤ちゃん、幼児を連れた夫婦がいるのだ。
後ろには、幼児教室もセットである。
0〜7歳は、ネットを活用する前に、リアルなインプットが生きものとして必要で、リアルと抽象を結ぶ重要な知的ツールが「本」である。
子育てをしたことのある人ならば100%知っている事実である。
で、これは鶏と卵だけど、子育て世代の多いエリアには、子育て世代のニーズを満たす本屋がある。
柏の葉キャンパスの、蔦屋書店が典型である。
おそらく蔦屋はレンタルから、子育て世代ターゲットに明確に切り変えている。
六本木の蔦屋書店も幼児向けの場所が広がっている。
しかも外国人向け。
街づくりで、本屋さんを作る。
実は一番重要なインフラである。
昨日、横浜に行ったら駅から15分歩いたところが巨大マンション群になっていた。
おそらく大量の子育て世代がいるはずである。
目の前のアンパンマンミュージアムは平日なのに外まで家族が溢れている。
で、アンパンマンの消費市場と子育て書籍市場は、ピッタリ重なる。
このエリアに子育て世代向けの本屋さんがあったら100%当たる。
メディアの話、学問の話は、
頭のいい男の人たちが中心になるので「赤ちゃん」や「幼児」の視座が決定的に抜ける。
だからこういう話って、そっちの世界ではさして話が出てこない。
赤ちゃんをお客さんに。
アンパンマンとしまじろうに教わった方がいい。