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名言をめぐるお話⑧
「世の中で一番素晴らしいものや、一番美しいものは、見たり触ったりできません」
「こころ」のことでしょうか?
「こころ」の状態が目に見えたら、どうなるのでしょう?
「美しいこころ」、「汚いこころ」、「謙虚なこころ」などなど。
一見優しいなと思った人が、実は計算高く、ただ優しく見せていたというだけだったりします。
目に見える形であっても、それが本当に信用できるのかはわかりません。
昔、映画かドラマかで、相手のこころの声が聞こえてしまう主人公の話を観た覚えがあります。
最初は主人公はその特殊な能力を喜んでいましたが、人の裏のこころまで見えてしまうので、最後にはノイローゼのようになってしまいました。
こころが見えないことを良いことに、「人のこころは素晴らしく、美しい」と決めて、わざと汚い、裏のこころは見ないようにする。そうやって相手を信頼するのも、一つの生き方としては「あり」ですね。
一方で、こころが見えないからこそ、「素晴らしく、美しい」なんて簡単に信用しないというのも、また一つの生き方としては「あり」ですね。
どちらが良い悪いではなく、上手に生きられたら良いですね。
どんなに不恰好であれ、とにかく生き抜くことが一番素晴らしく、美しいことだと思います。
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