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「みせる」格闘ゲームになるために情報系として思うこと

はじめに

最近格闘ゲームでメルブラTLを買いましたやんです。
非常に繊細にできてるバトルシステムで正直感動しております。
この記事は自身がやってる格闘ゲームのメルブラ配信にPython+OCRで戦績を見せる放送をした際に格闘ゲームで思ったことを書き連ねます。 メルブラほとんど関係ないけどSEO対策のためにあと数回メルブラと書きますメルブラ。

表題についてさっさと答えろとなる方は下にある「格ゲー情報社会に合わせてみようぜ!」まで飛ばしてください。

何を作ったか

簡単に言うとコレ。

1. OBSから配信映像画面を取得して画像に変換

2. 1の画像から上部にあるキャラ名(動画だと「CIEL」)の文字列を取得

3. 2で取得した文字列からデータベースを参照して戦績を取得

4. 3で取得した戦績から画像を作成して配信で表示

を繰り返し処理

百聞は一見に如かず。  動画をはっておきます。 
動画の最後のほうでそのキャラに対する戦績が出ると思います。

夜ステージじゃないと読み取り率がよくならないのでステージ選択を固定してたり、似たようなキャラ名が多くて誤検知がすごかったり愚痴を語ると「Qiitaで書け」となるので割愛する。 

格ゲーも情報社会に合わせてみようぜ!

言いたいことを先に言おう。

「格ゲー会社、そろそろWEB APIを作ってくれないかなぁ」である。

WEB APIってのは、予め会社が用意したルールに乗っ取ってURL形式で入力して、情報をもらう事。

どういう事かというと、先ほどのプログラムは色々と「儀式」を行って表示している。「儀式」のせいで、夜(ステージ)しか行えないし、アルクェイドを読みとろうとして突然暴走したアルクェイドになったりする。 そんな儀式をせず格闘ゲーム会社が持っているデータベースにネットから直接参照させてほしい。 ってことです。

WEB APIで何ができるか

例として、世界で一番競技人口が多いと言われているMOBAのジャンルで(格ゲーに少し分けてほしい)League of Legendsというゲーム。

画像1

画面だけなら見たことある人結構いる説

その中で「Riot Games API」というものがあり、いろんな対戦データが取得できる。それにより、データを可視化させたWEBサービスなどがでてきてるのだ 

画像2

有名なのは op.gg

これにより、

・どのキャラが強いのか
・どのキャラが人気なのか
・対戦でどのキャラがカウンターになるのか
・現在対戦している相手の直近の戦績

までわかっちゃう! 正直こわい!

格ゲーが「見せる」、格ゲーマーは「魅せる」

なぜ格ゲーにWEB APIが欲しいのかというと、一応考えはある

唐突だが、「見せる」という日本語は、英語だと多岐にわたる

see ・・・自然に見る
look ・・・意識的にみる
watch ・・・観察する
show ・・・見せる、見えるようにする

そして、view・・・興味を持って見る

このviewの部分に力を入れる部分があるのではないかと思ったりする。

よくあるスポーツ観戦は、

「サッカーのルールよくわかんないけど~ とりあえずボール蹴って~ゴール沢山いれたら勝ちなんだよね~ 相手がボールもってたらやばい~」

ぐらいでオフサイドなんて知らない人が大量にいるのが当たり前なんだよ。

会社のフットサルで自分がGKやってるときに味方から蹴ってきたボールを手で掴んでも普通は許されるべきなんだ(この後、自分は誘われる頻度が減った)

ちょっと逸れた。 

話を戻すと、この大多数の人たちに「今の状況絶対やばい~ とか この状況で逆転できるなんてすごい!」といったようなドラマがみせれたら新規参入としての入り口が広がるのではないかなと思っている。

ここで自分が「これ!凄い!」となったのが、Abemaの将棋chで行っている勝率の可視化

画像3

この画面上部に見えるのが勝率。この勝率は将棋AIが計算して戦況を表しているとのこと (詳しくはこちら

凄すぎでしょ! (Noteの機能が許してくれたらフォントサイズはあと10倍盛ってた)

これって、「将棋わからない人でもどっちが有利で、どっちが不利で、それで逆転が起きたら、一緒にドラマが見れる」っていうとんでもない機能だと思うんですよ

そう! 令和に必要だと思ってる「見せる」ことによりゲーマーたちを「魅せる」格闘ゲームの答えに近い

WEB APIが公開されたら、とりあえず直近の戦績とか相手のキャラへの勝率とかでドラマを少しでも見せれたら配信とかでも面白くなるのではないだろうか。

データが見れるという闇の側面

ここまできれいな話。 それじゃ闇の部分を語ろうか。

データがもしも見れたとしよう。

例1

例えば、とある有名プレイヤーの対戦が始まった瞬間対戦状態が他のユーザでも確認できることになる。

そうすると、Youtubeの格ゲー謎アカウントが有名プレイヤー格ゲーの対戦を検知したのち急に有名プレイヤーの動画と上げられて収益の餌にされてしまう

例2

例えば、大会直前に相手のキャラの戦績を見られてしまい苦手キャラをかぶせにいけたりする
これについては、戦法として間違っていないが、データを見る過程にドラマがなく、出てくる結果に対して角が立ってしまう恐れがある。

このような2例を挙げてみたが、ストーカー補助機能としての側面を持っていることは意識する必要がある

もし実装するなら

そのため、もしもWEB APIとして運用していく場合、以下の2ルールは必要だろう

1.自分のユーザを参照されても良いかの許可設定
2.「許可されていることが当たり前」ではない前提として運用する

2については例えば大会の配信で一方は勝率が見えるが、もう一方は勝率が見えないような状況になったときに、見えない側の人を叩いてはいけないということ。 

情報戦ってのは勝つために必要で、有名プレイヤー程勝つための情熱はとんでもない。 その熱に水を差すようなことはしてはいけないんだ

だから、デフォルトで公開設定を非公開にするような、「見せないこと」を前提として仕組みを作っていく必要があると思う


ちなみにだけど、前述したLOLで筆者も闇の部分に触れており、

「ADC! ADC! アイアム最強ADC!!!」みたいなチャットを自分がしてた時に、相手がチャット欄にop.ggで自分のランクが表示されたリンクを展開され、「lol」と一言コメントされた後、発言権を与えてくれなかったのは相手が修羅の国だったからに違いない

最後に

配信内容を少しでも視聴者に楽しんでもらいたいって気持ちでプログラムを作ったけど思ったより大変だった。その大変な気持ちをWEB APIつくってくれよ~ って気持ちで企業側にぶつけたかった っていうのが100割ぐらいある。 けど前述した業界のためにもなるよ! って部分も3割ぐらい思っているから何かしら進展してくれたらいいなと。

次メルブラで夜ステージばっかり楽しんでるメイド姉妹にあったらよろしくお願いします。

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