見出し画像

2022年1月に聴いた新曲5つ

 どうもヤンです。

 さて、今回から去年やっていた、その月に聴いた新曲をレビューする企画復活したいと思います。色々あって辞めてしまっていたんでね…!

Kanaria「アイデンティティ」

 活動開始から2年も経過していないのに、すでに大物ボカロPの風格が漂うKanariaさんによる新曲。今回は、「カップヌードル」50周年を記念した『プロジェクトセカイ』とのコラボレーション企画のために書き下ろされた、「カップヌードル」のイメージソングとなります。
 自分は「カップヌードル」としてのこの曲の意味も、『プロジェクトセカイ』としてのこの曲の意味もあまりよく分からなかったんですが、そんなことは置いといてとにかくかっこいいなと…!不気味に音を鳴らし続けるピアノと、裏の顔として重低音を轟かすベースのマッチ感が半端ない。そして、GUMIと初音ミクというツインボーカルで表現する試みも、二面性がありがちな「アイデンティティ」というタイトルや歌詞に相応しいなと思っております。
 この曲好きすぎて、ゆにチルの知人にお願いしてnanaでコラボカバーしちゃったほどですもん。よければ聴いてください!


Official髭男dism「Anarchy」

 今をときめく稀代の4ピースバンド、Official髭男dismによる2022年最初の新曲。今回は、映画『コンフィデンスマンJP 英雄編』主題歌としてのタイアップ曲です。Official髭男dismは同シリーズとのタイアップを「ノーダウト」「Pretender」「Laughter」と手掛け続けており、今回の「Anarchy」で4作目になります。
 「Anarchy」は、Official髭男dismにしては珍しい、ピアノ少なめ+ケロケロボイス使用の作品となっていますね。初めて聴いた時はその珍しさに戸惑って「お?」となったのですが、だんだん聴いているうちにベースのかっこよさがどんどん光って見えるような気がしました。完全なるスルメ曲でしたね。
 そしてトドメに、映画エンディングでこの曲が流れた時の迫力がすごかった。ネタバレになっちゃうんであまり詳しくは言えないんですが、やはりOfficial髭男dismにタイアップの曲を書かせたら本当にばっちりな歌詞を用意してきますね。本当にズルい。


Ado「花火」

 Ado 1st Album「狂言」収録曲。日本が最も注目を集める歌い手へと上り詰めたAdoさんが歌う、夏の夜を綴ったチルミュージックですね。作詞・作曲は、「金木犀 feat. Ado」をきっかけとして一躍注目プロデューサーになったくじらさんです。
 アルバム、どの曲も本当に素晴らしかったんですが、新曲の中ではこの曲が一番刺さりましたね。くじらさんが描く切なくて淡い世界観を、Adoさんの唯一無二のボーカル力で表現するって感じが。数回聴いているうちに、気づいたら口ずさんでいる、そんなポップさが好きなんですよ。
 私の個人的「スキ」ポイントは、「ねえ花火が上がった ねえ花火が上がった」の歌い回しですね。同じフレーズの繰り返しなのに、どうしてここまで消えゆく花火の儚さを表現できるんだろう…本当に素晴らしいですね。


ROF-MAO「前進宣言」

 にじさんじ所属の加賀美ハヤト剣持刀也不破湊甲斐田晴の4名による男性ユニット「ROF-MAO」による新曲。作詞作曲は、「うっせぇわ」のブレイク以降今や各所から引っ張りだこのボカロP、syudouさん。
 この曲はもう、男性ユニットとしての魅力がどっぷりと詰まっていると感じます!男性4人で歌うからこそ可能な、2分51秒息継ぐ暇なしの熱い熱い展開には惚れ惚れです。途中のがなりとか、男らしくて最高ですね。
 そして、syudouさんらしい、どこか闇を感じるインストにも注目です。ですが、今回のsyudouさんは闇が持つかっこよさを100%に出してきた感じがあって、いつものsyudouさんらしさとはまた違った新しい魅力が見えている気もします。何が言いたいのかっていうと「最高」ってこと。


上白石萌音「懐かしい未来」

 女優として数々の作品に出演し、去年末には「夜明けをくちずさめたら」でNHK紅白歌合戦にも出演するなど、歌手としての評価も高い上白石萌音さんが今年元旦に解禁した曲。作詞作曲は森山直太朗さんとなっており、彼が「第100回全国高校サッカー選手権大会」応援歌の依頼を受けたのち、「彼女以外、思いつかなかった」ということで、上白石萌音さんに歌唱をお願いしたのだそう。

 上白石萌音さんの歌声の魅力といえば、真っ直ぐとして突き抜けるようなロングトーンの美しさ。森山直太朗さんは今回、彼女のその長所を目一杯に活かす作曲を行いました。彼女の歌唱力がなければこの歌は完成しなかったでしょう。サビでの壮大な展開は必聴です。
 また、この曲の魅力は歌詞にもありますね。全ての高校サッカー選手に捧ぐ歌であり、そして頑張る日本人全てを応援する歌でもあります。「懐かしい未来」というタイトルからは、コロナ禍以前の世界に戻りたいという望郷の想いが感じられつつも、「今」を全力で楽しみ、「未来」へと進もうという意思も含まれている気がします。森山直太朗さんらしい、ハートフルな作品に仕上がっておりますね。


 今回の執筆は以上となります。ご覧いただきありがとうございました!

いいなと思ったら応援しよう!