『「逆再生」の中に現れる身体』-「みなみと遊女の本当の浄土」レビュー
1.導入
先日3/4に観劇した、新芸術校上級コース成果展「まつりのあとに」の連動企画のひとつである、金藤みなみによる「みなみと遊女の本当の浄土」のレビューをお届けする。
本作品は、同名の小説と、映像、それらを統合するパフォーマンスの3つの要素で成り立っている作品である。この作品は、パフォーマンスの上演に先立ち、五反田アトリエで行われた新芸術校上級コース成果展内で、小説と映像作品が公開された。しかし本レビューでは、上演の演出を尊重するために、「小説→観劇→映像」という順序