バスで行く北海道の山(札幌近郊③八剣山)
こんにちはyamyamと申します。クルマを使わず、バスと徒歩のみのアプローチ手段で、札幌近郊の山に登っています。
今回は札幌市南区にある「八剣山」に登ってきましたのでご紹介したいと思います。札幌から定山渓に向かって230号線を走っていると、いくつもの岩が重なるこの山の特異な姿を一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。国土地理院の地図では「観音岩山」と記されており、どこか霊的な雰囲気も漂っていて、標高500mに満たない山ですが、登山欲が掻き立てられます。
アプローチ「かっぱライナー」が便利
八剣山に行くには、札幌駅前で定山渓方面行のじょうてつバス「かっぱライナー号」に乗ると便利です。前日までの予約制なので確実に座れて快適なことに加え、通常の路線バスよりも登山口に近い場所まで運んでもらえるのはとてもありがたいですね。あまり早朝の便はなく始発は9時40分と、登山向きではないかもしれませんが、行程の短いこの山なら問題ないでしょう。便数は1日4~5往復。登ったあとゆっくりするなら便数の少なさは気にならないと思います。乗り場等の詳細は既出の「豊平山」の項も参考にしていただければと思います。
「八剣山南口」で下車
50分程度バスに揺られ、八剣山トンネルの手前の停留所は「八剣山南口」で下車します。この先にある八剣山トンネルに向かって、左側の脇道に入り砂利道を暫く歩くと南口登山口が見えてきます。登山口は合計3箇所ありますが、起伏に富んだこちらのルートがおすすめです。停留所から登山口までは基本的に民家もなく、もちろんコンビニ等のお店はもちろん、自販機もありませんので、食べ物、飲み物の調達はバスに乗る前に済ませておく必要があります。
切り立った崖。滑りやすい足元に注意
ここから登山開始ですが、歩きはじめて程なくして急登に入りますので覚悟しましょう。そしてこの山ならではの岩登りが続きます。やがて眺望も開けますが、景色に見とれて足を滑らさないよう細心の注意が必要です。最後は切り立った崖につたって歩き山頂へ。樹木がないため山頂からの眺望はすばらしく、札幌岳、余市岳、定山渓天狗岳など周辺の山々がすべて見渡せます。狭いのでゆっくりはできませんが、大パノラマをしっかり堪能しましょう。標高498m、わずか1時間の歩行でこの景色を拝めるのがこの山の最大の魅力だと思います。
終わりに
下りは足取りも軽くなりがちですが、傾斜のある岩場は滑りやすいので注意が必要です。短い行程なので軽装で十分だと思いますが、靴だけは滑らない底のしっかりしたものを用意したほうがいいでしょう。下山は元来た道を戻ってもいいですが、八剣山果樹園やワイナリーなどいろいろ立ち寄りたいのであれば、西口や中央口から下山してみるのもいいでしょう。その場合帰りのバスは「八剣山中央口」から乗るといいですね。
なお、すぐ近くには「小金湯温泉」があります。以前はひなびた温泉といった感じでしたが、リニューアルされて気持ちよく汗を流すことができます。
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