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2023年ベストアルバム10選 #AOTY2023

 色んなことがあった2023年もいよいよおしまいですね。音楽業界は、国内外問わずかなり多くの悲しいお別れがあったような気がします。でも、どんな時でも音楽がそばに居てくれる。改めてそう思った1年でした。

 ちなみに、今年の上半期ベストはこんな感じです。

 年・月ごとに選んだ好きなアルバム記事をまとめたマガジンは以下の通りです。あわせてどうぞお楽しみください。

 それでは、12/8までに聴いた634枚から選んだ、2023年ベストアルバムをご紹介します。
※以下、順不同。コメントは過去の記事に掲載した内容を一部更新しています。


Kelela / Raven

 優しいボーカル、骨太なビート。そこにアンビエントな音色も合わさって、揺蕩うような空気感を生み出している名盤。音楽を現実逃避の場ではなく、「現実に向き合う活力を得るものとして捉えている」ところも好き(リンクはele-king掲載の、大変読み応えのあるインタビューです)。

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Nappy Nina / Mourning Due

 オークランド出身のラッパーで、現在はニューヨーク・ブルックリン拠点。超クールなヒップホップ、これはたまらない……。大好きなひんやり系。

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Algiers / Shook

 2012年結成のアトランタのポストパンクバンド。びっっくりするほど格好いい、ダークで激しく時に時にほんのり(本当にほんのり)メロウなポストパンク。先行シングル"Irreversible Damage"には、Rage Against the MachineのZack de la Rochaも参加しています。
 勝負事の前に聞きたくなるアルバム。

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Nia Archives / Sunrise Bang Ur Head Against The Wall

 UK拠点のDJ・プロデューサー・SSW。ひっくり返りそうなくらいかっこいいdnbと力強くも気だるいボーカルの組み合わせが最高。
 私はどうもNilüfer Yanyaみたいなオフビートだけどバリバリに尖ったところのあるかっこいい女性ボーカルに弱いので、Nia Archivesもまさにツボでした。

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Swami Sound / Back In The Day

 2023年2月リリース、NY拠点のDJ/プロデューサーの1st。これはもう……かっこよさの極みでしょ……。私はこういう冷たいダンスフロアみたいなエレクトロニカ・ダンスミュージックが好きなので、今後も追っていきたいです。

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Flaws / Coalescence

 ロッテルダムのベッドルームミュージシャン。私が好きな、ひんやりエレクトロニカとインディーロックとドリーム・ベッドルームポップとほのかなアンビエントの全部を盛り込んだ、それでいてごちゃごちゃしていない美しい名盤。大好きですね、もっと聴きたい。
 読書の時なんかにしょっちゅう聞いていました。野外より室内で流したい音楽です。

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Sampha / LAHAI

 ロンドン出身のSSWで、マーキュリー賞受賞のデビュー作以来6年ぶりの2rd。シルキーで芯があるボーカルが紡ぐ、人間らしく美しいメロディがいい。dnbやジャズ、ヒップホップ、ソウルなどを感じつつもまとまりがある聞き心地のいい一枚。

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Jane Remover / Census Designated

 前の名義はdltzk、ニュージャージー出身のアーティスト。エモいシューゲイザー・ドリームポップと表現すると軽く聞こえるかもしれないけど、この音に浸る1時間は最高に心地いい。
 実は前名義から好きだったアーティストです。このアルバムも、室内で流してどっぷり没入したい一枚。

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Actress / LXXXVIII

 イギリスのDarren Cunningham、こちらの名義でのアルバムは9枚目。確かにビートのあるダンスミュージックなんだけど、どこか瞑想に近い没入感がある。ダンスフロアでも自宅のベッドの上でも、散歩道でも聴けるアルバム。クールでかっこいい、これは好きですね……。

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H31R / HEADSPACE

 ニューヨーク/ニュージャージー出身のエレクトロニック・ヒップホップ・デュオ。バチクソに格好いいとはこういう音か……と痺れた。こういうちょっとダークめで硬い音が土台にあるヒップホップ、好きなんだ……。

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 今年は、個人的にはいわゆる「イマドキな60~90年代」な音楽よりも、今の空気感を求めた傾向があったなと思います。もちろん、かつての雰囲気をバリバリに出しているノスタルジックな音楽も好きですが、それ以上に、「今」を尖った音・ビートで刻む音楽に心惹かれました。(曲調が激しいと言うより、肌触りがザラザラしているとかそういう感覚の……。)

 相変わらず、10枚に絞ろうなんて無謀だと思いました。2024年もいい音楽にたくさん出逢いたいものです。



その他、月や年単位でのおすすめ音楽記事はこちらをどうぞ。

矢向の色んなベストはこちら。

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© 2023 Aki Yamukai

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矢向 亜紀 / やむかい あき
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