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ただの音楽好きが選ぶ、かっこいいボカコレ2023夏参加曲

 完全に出遅れましたが、聴けた範囲のボカコレ2023年夏参加曲の中から、好きだと思った曲を選びました。

 また、毎度お馴染みの注意書きを。
 私は音楽好きですが専門家でもないし有識者でもなく、ボカロについても詳しくはありません。詳しくないけど好きなんです。

※その辺りについては、過去に書いたボカロ系のまとめをご覧頂くとお分かりいただけるかと……👇

 今回も相変わらず的外れなことを言っていると思いますが、全体的に「ボカロ素人がなんか言ってるな……」と暖かく見守って頂けると嬉しいです。

 それでは早速、曲を聴いていきましょう。曲名の後ろの()内がボカロP名です。
 曲名表記はオリジナル準拠のため、曲名内にボカロ名やP名を含んでいます。以下、順不同&ほぼ敬称略です。(ミクさんのことだけは文中でミクって書けなかった……許してください。)



サヨナラ街道 / 雨の介 feat.flower(雨の介)

 和風×ファンク×ボカロ、という良さが詰まった贅沢な一曲。3分弱という今時な短い曲ですが、しっかり世界観を出してるのが好きです。
 こう、ボカロってデジタルな存在ではあるんだけど、どちらかと言えばアナログな和風な雰囲気が合うのいいですよね。


 あみだくじ / 重音テトSV(読谷あかね)

 ぜひ映像と一緒にお楽しみ頂きたい一曲。ボカロであることを忘れてしまうほど自然な調声、だけどこの音の詰め込み方や音の運びはボカロならでは。明るいようで不穏、だけど軽やかな独特な雰囲気。


怪電話 - r-906 (ft. ROSE & POPY) (r-906)

 すごい。この時代に前奏1分トータル5分越えだけどまるで飽きさせない構成。dnbとかジャズっぽさのあるリズム帯に、ポップスらしい旋律が上手いことそしてちぐはぐに乗っかって絡み合っているのが見事。
 この曲を聴きながら、木琴(マリンバ?)の音がすると電話来たかなって思うような頭になってしまったな……と実感しました。


キリンに日がさせば / 初音ミク(濁茶(だくちゃ))

 かわいい。みんなのうたのような、絵本みたいなボカロ。ミクさんの声はかっこよいシリアスな曲もいいですが、やっぱりこういうゆったりした癒し系の曲とも相性がいいですね。


イマニシ 「ストックホルムワルツ」feat.yuki(イマニシ)

 サムネの雰囲気とタイトルが気になって聴いた曲。紺色を基調とした窓越しに見るお隣のマンションの一室といった構図、細かい描き込み、踊るお化け…。そこに洒落たピアノやベースのリズム、可愛らしい声のボーカルが来たと思ったら…。物語性を感じる、短編映画のような一曲。かなり好きです。


有象無象 / 初音ミク(shino)

 めっちゃ2010年代のボカロを感じる(この発言はイメージです)。バチバチのベースで引きつけ、耳馴染みのあるSEを使いつつ、最後は電子音で盛り上がる…。歌詞の厨二感と言うか何と言うかも含めて、懐かしさを覚えるノれるボカロ曲。


夏色レトロ / 可不 - τlレ(τlレ)

 暑い夏にぴったりなボサノバ。燦燦降り注ぐ太陽もいいけど、少し休憩しましょうよ……という気分の時に聴きたい曲。
 それにしても、ボカロでボサノバのちょっとほわっとした歌い方が表現出来るのすごいなぁと。


革命 / 初音ミク(TearyPlanet)

 アニメのテーマソングになりそうな存在感があるロックナンバー。かっこいいミクさんの歌声が聴けます。
 ギターを始め演奏陣の音がとにかく強くてライブ映えしそうだし、人が歌っても良さそうな楽曲ですね。


バベル / みちる feat.可不(みちる)

 ナニコレ……? すごくすごい……。
 語りから始まるのはなんか洋楽でもよくあって、最初は「Isaac Woodがいた頃のBlack Country, New Roadに、9mm Parabellum Bulletの邦楽ロック感とシリアスな雰囲気を混ぜた感じかな」と思って聴いてたんですけれどねぇ……。
 ナニコレ……? すごくすごい……。ボカロでその音やる? という瞬間がとにかく多い。特に最後のデスボイスなんかびっくりしちゃった……。そんなこと出来るのボカロ……。そしてこの曲人間に歌えるの……?
 とにかく言葉を失う楽曲でした。


 自分は普段洋楽をよく聴くのですが、不思議なものでボカロ曲の傾向とそれ以外の音楽の傾向ってどこか共通するものがあるんですよね。(あくまで私個人の感覚的なものですが、例えば再生時間が3分以下の曲が多いとか、ジャンルレス/複数ジャンルの要素を含んだ曲が増えているだとか。)
 そりゃ作り手が音楽を聴く人たちですから、そうだろうと言われればおしまいですが。違うジャンルでも呼応するところがあるのは、興味深いなと感じます。
 
 今回も良い曲をたくさん聴けて楽しかったです。ありがとうございました。



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© 2023 Aki Yamukai


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矢向 亜紀 / やむかい あき
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