【遠出ミュージアム18】ポーラ美術館(神奈川)
箱根は、都内から近いこともあって圧倒的に行く機会が多いけれど、この美術館にはそういえば行ったことなかったとようやく重い腰を上げた。
訪れたのは何年か前の冬だったので、外の散策路を歩くには寒すぎて残念ながら断念したけれど、カフェでの光の差し込み具合やエスカレーターで浴びる光がとても気持ちよかった。強いて言えば大阪の国際美術館にちょっと似ている。白さが際立つ入り口から地下に降りていくエスカレーターに自然光が降り注ぐからなのか。
その時やっていたのは、美術館所蔵の100点の名画で巡る100年の旅という企画だったと思う。これがなかなか見応えがあり、かなり驚いた。
マティス、モネ、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、ルソー、マティス、ピカソ、黒田清輝、佐伯祐三、古賀春江、岸田劉生....
あげて行ったらキリがないくらいのビッグネームばかり。
この100年は、どういった歴史的時代背景だったのか、なぜそういった変遷に至ったのかを丁寧に説明していてとても見やすい展示だった。
当時のメモを見返したら、最後に「で、総額いくらなのか?」と書いてあった(笑)大いなる謎だよね、数年前の自分よ。今も、同様にわからない。
かなり前だけれど、国立近代美術館の2015年の展示で「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展」という企画があり衝撃的なくらい素晴らしかった。というのも、「お宝ってHOW MUCH?」というコンセプトで現代美術作品をマネーという究極の現実に落とし込んで見せてくれる展示で、ふわふわとした非現実になりがちな美術を直線的にリアルに引っ張ってくれて、その感覚がいつもと違う意味で非常にワクワクさせてくれました。(別の興奮でドイグを見逃していたのか..?)
またこういった小気味のよい攻めた展示が見たい。
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