【遠出ミュージアム15】安曇野ちひろ美術館(長野)
安曇野にあるちひろ美術館は、この土地ならではの高い山々が周りをぐるりと囲むような場所に位置している。高いところから俯瞰的に見る美術施設が多いのに、ここは地上から遠景に山々を眺められるのが印象的。
木がたくさん生えているわけではない平らな大地が安曇野ちひろ公園になっており、その中に美術館、電車の車両、花壇、ちひろさんが使用していた山荘の復元など、バラエティに富んだ施設がある。
美術館の中は明るく、そしてバリアフリーの平屋建て。20年以上前にたてられたとのことだけど、とても綺麗な施設だった。子どものファーストミュージアムとして推奨しているだけあって、遊べるゾーンがあったり、カフェも椅子が低かったり、細かいところで色々配慮がされているんだなあと思いました。
子どもの頃に最初に見た絵本が戦争関連の本だったこともあり、岩崎ちひろさんの絵に対して寂しさのようなものを感じてしまうのだけれど、こういった明るい空間があるとそういう部分も洗われるような、そんな感じがした。澄んでいる空気や広々とした空間、キレイな水がそういう気持ちにさせてくれるのかもしれない。
この一帯は安曇野アートラインと名付けられていて、様々な美術館がたくさん点在していて、全く行ききれなかったけれどまた機会があったら是非いってみたい場所の一つ。おそばもおいしいし。
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