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【遠出ミュージアム7】 竹中大工道具館(兵庫)

大阪からの遠出で、神戸を訪れた。港や船が好きなので嫌いなわけがない街だけど、自分にとってなかなか縁がない。

その中でも竹中大工道具館は、コンセプトもすばらしく、そしてグッズがワイズベッカーと、伝統と現代のよいところの融合がひしひしと伝わり、とても行きたい場所の一つであった。

限られた時間の中でしか見れなかったけど、日本の宮大工をはじめとする木を扱う職人さんたちの色々な技術が、どういう道具に支えられて作られ守られてきたのかを垣間見れる興味深い展示でした。あまりに多い種類の道具たちが並べられていて圧巻。カンナで削った後の木屑も種類がたくさんあるし、ちゃんと見だしたらキリがない、とうれしい悲鳴。わくわくします。

空間の全てに技術が散りばめられていて、そこに行くだけで何だか心地いい。またリラックスできたのは、木による視覚、木による嗅覚の両方が刺激されていたのかもしれないです。さすが、という言葉が思わず出ます。

さらに頭領のしびれる言葉に胸を打たれたり、こういうところはもっともっとゆっくりと道具を一つ一つ確かめながら見たいのだよなあ。。と思っていたらいつの間にか時間が過ぎていた。見かけたお庭も素敵でした。

ここで感じたのは循環です。

大工さんに必要な木々。その人たちを支える道具。その道具を作る人たち。木を育てる人たち。大工さんは確かに技術を持っているけれど、それだけでは存在できなくて色々な人が関わって成り立つ。そしてその大工さんが作った建物にわたしたちはいて、そのことを知る。当たり前なんだけど、見えない部分とか、常に意識しているわけではない部分を何だか再認識できた気がしました。

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