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【遠出ミュージアム5】 江之浦測候所(神奈川)
2017年に一般公開がスタートした江之浦測候所。コンセプトなどが面白くてオープンから半年以内くらいにサクッと見学に行った。
この辺りは、正直きた事がなかった。小田原まではある。でもその先は新幹線で、たいてい熱海や三島まで跳ぶように進んでしまう。初めてのところはワクワクするけど、まあお隣神奈川県で小田原のそばだし、普通だろうと考えていた。
行った時には、根府川の駅の隣にある早川にある漁港に寄った。そこには食堂がある、と教えてもらっていたからだ。海は好きだけど、こういう漁港そばにいってご飯を食べてみるってなかなかない。新鮮な魚を食べられる貴重な機会だ。
送迎の時間まで小一時間くらいあるけれど、根府川の駅にカフェかコンビニ的な、ところにでも入って休んでればいいかと思っていたが、ついてみたら何もなかった。駅も無人だ。なるほど、そういうことか、、と思いながら歩き回ってみたものの、少し危なそうなところか崖のようなところしかなくてどうしていいのかわからなくなった。また迷子になりそうなパターン。
余裕がなくなるのも嫌だったので、仕方なく駅まで戻り、素直に送迎バスを待つこと数十分。
ようやく美術館に到着する。
どこもかしこも美しく整えられた空間。ヴァンジでは緩やかな斜面だったけど、こちらは海に突き出すような絶壁に近いような土地。同じ並び(っていうのかな)の七里ヶ浜近辺を想起させるが、そのビーチなし状態、、という感じでしょうか。
夏至や冬至の太陽の動きを計算し尽くして作られた建造物は新しい施設なのにプリミティブな感覚が宿っていて、その融合具合が面白い。古墳や神社などに近い空間表現。祈りとかそう行ったものが最終的な段階なら、時代や表現、作られる背景は違えど、実はみんな同じことを伝えようとしているのかもしれない。
太陽をドラマチックに演出する細く長い空間が多く内外にあり美しく、おもしろい形をつくっていた。あくまでも色々なタイプの建築物が融合しているところがいい。こういうところに自分は日本を感じます。
脳と体でそんな刺激を与えられる楽しい施設でした。いつかまた、夏至や冬至の時か、企画展やイベントの時に見てみたい。