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オノマトペ
最近お気に入りのオノマトペがある。
それは「世界の終わりに柴犬と」の中で柴犬ハルさんの心情を現す「パァァァ」だ。
この動画では、マンガの中のオノマトペを声に出して言っている場面が他にもある。ダッダッダッ!とか。それは効果音でもいいんじゃない?と思うけど。でも、柴犬ハルさんが言う「パァァァ」だけは台詞で言うのがなんとも言えず素敵なのだ。このひと言でハルさんの幸福感が伝わる。
日本のオノマトペは秀逸だ。
音のない場面に「し~ん」という言葉を初めて使ったのは手塚治虫だとか。
柴犬ハルさんの「パァァァ」のようにオノマトペで心情・感情を表わすのも、誰が最初に始めたか知らないけれど、心情、表情、熱量まで伝わるなんてすごいと思う。
オノマトペって面白い。
「ぽちゃんっ」「ぼとっ」「ぺちゃっ」液体が落ちるのに、これだけでそのありようの違いが表現できる。
痛みの表現も、「ズキズキ」「キリキリ」「ズキンズキン」「ヒリヒリ」「ピリピリ」「キーン」「ツーン」「ズシーン」「チクチク」「シクシク」等々、オノマトペで伝え合うことができる。
テキストにした時はカタカナとひらがなでも印象が異なるし、声に出すとまたそれも微妙な違いを表現できる。言葉や文字の表現には、いろんな可能性があって楽しいものだなぁとつくづく思う。
話はもどって、柴犬ハルさんの「パァァァ」は、何とも言えない犬の無邪気な感性と幸福感が感じられて頬が緩むのだ。
「パァァァ」というたった四文字、いや、ひと言が、ハルさんの愛らしさ、キャラクターを見事に表現している。“お気に入りのオノマトペ”なんてことを思うようになるなんて、思ってもみなかったこと。
言葉って本当におもしろいものですね。
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