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有松にあつまる、つくるまちの魅力

私たち合同会社ありまつ中心家守会社は「つくりながら暮らす」を掲げ、名古屋市緑区有松にある重要伝統的建造物群保存地区周辺にある遊休不動産の利活用を通じて、ナリワイとニギワイづくりに取り組んでいます。

エリア内外問わず有松に関わるすべての人と、価値のある関係構築を担うコミュニケーション・マネージャーの武馬淑恵。市役所職員から転身し、「有松との関わりしろをつくる」ことを次なる目標とする彼女が思う、有松の魅力を聞きました。

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行政からまちの人へ

2008年4月、名古屋市役所の伝統産業振興担当に着任したことがきっかけに、それまで縁のなかった有松というものづくりの町やそこで生活する人々と関わることになりました。ものづくりの現場に通い、職人さん達から話を伺う中で、絞りの技術だけでなく、自分たちのまちに誇りを持つその姿に魅力を感じるようになったのです。

本来なら市職員として市民を後押しする立場にあったのですが、魅力に惹かれた私は2016年3月、21年間勤めた名古屋市役所を退職し、有松のまちで活動することを決心したのです。私が味わった感動をより多くの人に知ってほしい、届けたい。この気持ちが有松で活動する最大のモチベーションとなっています!

つくることが人を魅せる

有松は、約400年続く絞り染めの産地です。江戸時代には、東海道を行き交う旅人の土産品として人気を博し、分業〈下絵・くくり・染め・仕上げ〉工程をたくさんの人の手を介してつくられます。協力しながらものをつくるという独特の連帯感が有松にはあり、そこに私は惹かれているのかもしれません。

これまで何組か有松を案内し、有松の人たちとの交流機会を作ってきました。中でも、有松・鳴海絞会館で絞りの実演をしている職人さんたちはとっても気さくに話しかけてくれるので、「やすよちゃん・ひとみちゃん」と呼んで何度も訪ねてくれるリピーターもいるほどです。

有松・鳴海絞会館で実演する職人さんたちは
たくさんのテレビにも出演されています

100年以上続く絞染色久野染工場の社長と

つくるまちであり続けるために

「有松との関わりしろをつくる」ことが、外から有松に来た私のミッションです。有松の人とのご縁をつなぎ、つくる楽しさを味わえる機会を設け、有松のファンを増やす。そして有松が、つくる営みのあるまちであり続けるための場づくりを進めていきます。

合同会社ありまつ中心家守会社は、そのきっかけを生み出すために、空き家をリノベーションしてショップやクリエイターの工房として貸し出したり、にぎわいづくりのイベントを開催したりすることを計画しています。たくさんのひとが生活する名古屋市緑区で、つくりながら暮らすことの魅力がひとりでも多くの方に伝わることを期待しています!

オフィスから屋根瓦とその先に名二環が見える

武馬淑恵・ぶまよしえ
合同会社ありまつ中心家守会社 コミュニケーション・マネージャー

1972年10月27日、名古屋市生まれ。1995年三重大学人文学部卒業、同年4月、名古屋市役所に勤務。2016年、有松での起業を見据えて市役所を退職、名古屋市立大学大学院芸術工学研究科博士前期課程に入学。2018年3月、同大学院単位取得退学、同年8月、有松の魅力的な人との関わりを生み出す機会の提供を目的とした「有松関人案内所」を開業。

ありリノ参加者大募集!

ありまつリノベーション(通称 ありリノ)は、
つくりながら暮らすことを体験するワークショップです。

第2回目の内容は、目指せペンキ職人!
壁紙を剥がした壁面に塗装をします。

ありリノ#02|壁面塗装ワークショップ
建築家から道具の使い方や基本的な技術を学び、
ローラーを使った塗装の基本をマスターすることを目指します!

詳細|Facebook 合同会社 ありまつ中心家守会社 - イベント https://www.facebook.com/pg/armt.yamori/events/

つくりながら暮らす未来を想像しよう|ありまつ中心家守会社

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