見出し画像

違和感にビビって、反発して…そんな風に選んできた選択は、自分で選んだなんて言えない。

やりたいことなんて、わかんない。

高校生くらいから、ずっとそう思ってました。中学生くらいの時にサッカー選手の夢を早々に諦めてから、ずっと。今も、よくわかんないなと思っています。

やりたいことはわかんないけど、新しいことを知るのは好きで、これまで色々とチャレンジしました。全部興味はあったし、実際にやってみて面白かった。

でも、どれも続かないし、本当の本当にめちゃめちゃ頑張れることってこともなかった気がします。

なんでだろうなあ。僕にも、本気になれることってあるのかなあ。

たまに、ぼんやりと考えていました。


やりたいことって、どうやって見つけるの。

今、僕は29歳以下の世代が所属するコミュニティの運営をしているんですが、その中で様々な価値観を体現したユニークな人、想い、生き方、働きかたを取材する活動があります。


こうした活動をしていく中で、やりたいことに向かっている人たちの共通点を見つけました。

それはみんな、過去に自分自身やその身の回りのことと深く向き合い、言語化し、そこを起点に行動をしているということ。

めちゃめちゃシンプルだけど、本当にそこ。

家族や家庭。友人との関係性。自分自身。そういうところにあるマイナスな感情や経験を受け入れて、その人ならではの発想やエネルギーに昇華している。

詳しくは、上記記事や下記の動画から取材の様子を覗き見してみてください!


選んでいたのではなく、選ばされていた。

みんなの姿を見ていて、純粋にみんな素敵だなと思いました。その一方で、そこには僕自身の心の内や過去も映し出されるように思えてきました。


僕の原動力は、ずっと「知らないことを知れる楽しさ」でした。新しいことに触れるたびワクワクして、ずっとこんな感情に包まれていたいって思うようになりました。

そんな風に「新しいこと」に興味を持ち始めたのは、TVか何かで海外を飛び回るジャーナリストという仕事を知った時だったと思います。

海外の風景。未知の言語。多様な価値観。それら全部が新鮮で、ドキドキして。大学進学の時にジャーナリストの道を諦めるまでは、その姿に憧れを持ってました。

その感覚を知ってしまってからは、地元での暮らしが急に…嫌になったわけではないけど、退屈に感じるようになりました。

画像1

画像2

画像3

田んぼ、里山の景色。平屋と広い庭。じいちゃんが畑で作る野菜。

今思えばどれも大切なものなんだけど、当時そうは思えませんでした。


退屈で、何かが足りない。
今すぐにでも外へ飛び出したい!

そんな気持ちが少しずつ湧いてくる中、高校卒業直後に体験した東日本大震災が拍車をかけました。

いつ、何が起こるかわからないんだ。やりたいことをやらなきゃ、と。

それからずっといろんなことにチャレンジしてきて、たくさんの新しいことに触れて、エキサイティングで楽しい日々でした。思いっきり心が折れたことも、心臓がキューーっとなるような場面を味わったことも、大事な経験です。

でも、どれも自分の身になっていると言い切れなくて、U-29の活動で出会うみんなと向き合った時に映る自分自身をどこか認められない気持ちがありました。

なんでかなあと考えていて気づいたことが、2つあります。


⑴いつも反発心が原動力だった。

地元を出てからずっと、原動力は「反発心」だったなと思いました。

・父親のようにはなりたくない。
・こんな田舎では働けない。
・こんな狭い世界に居たくない。

今いる場所や置かれている環境への違和感があって、そこに反発する力でいろんなところに飛び込んで、違和感から逃げるように成長や変化を求めていたのだと思います。

画像5

画像4

自分は、父親とは違う。僕だって、都会で暮らせるんだ。こんな広い世界でも戦えるんだ。

そんな気持ちがどっかにあった気がします。


⑵ずっと自分を認めてない。

そういう反発心は確かに多少のエネルギーにはなるし、初速をかけるにはいいガソリンになります。でも、それだけでは結局続かなかったり、スケールを広げることができないなと、U-29世代のみんなと向き合う中で気づきました。

そのことに最後確信を抱けたきっかけは、大好きなTV番組「セブンルール」でした。作り手と買い手、お互いの声が直接届くオンラインマルシェ「食べチョク」を運営する株式会社ビビッドガーデン / 代表取締役社長の秋元さんが登場する回で、秋元さんの企業の原点が語られるシーンのことです。

*同テーマが語られていた別の媒体の記事から抜粋します。

就活の時、「やりたいことができる力をつけたい」と思ってDeNAに入社したわけですが、ではその「やりたいこと」って何なのだろう?と。DeNAでは4つの事業を経験したものの、どれも夢中になれたのは仕事が面白く、また一緒に頑張れる仲間がいたからで、その事業領域だけに一生を捧げられるかといえば、そこまでの確信は持てていませんでした。もっと自分の世界を広げたいと、社外に目を向けて異業種交流会などにも参加するうち、「農業」という軸が自分の中に現れてきたのです。実はそれまで農業をビジネスとして捉えたことはありませんでした。実家は農家だったものの、親からは「農業は儲からないから継ぐな」とずっと言われていて、まったく意識したことがなかったのです。

やりたいことを外に求めていった結果、それは内側にあった。

そんなエピソードと語られていた心境、境遇が今の自分と重なって、ようやく腹に落ちました。

そんなこと、もう何百回もいろんな人に言われてきたし、頭ではわかってたはずなのに。

ただ、気づいてるフリをしてた。わかった気でいた。自分の家族に始まり、生まれ育った環境、自分自身など、一番近いところからずっと逃げてた。

違和感にビビって、反発心に気持ちを預けて…そんな風に選んできた選択は、自分で選んだなんて言えない。選ばされてきた、と言った方が正しい。

ダサい。ダサすぎる。


「ダサさ」を受け入れてからが、始まり。

これまではダサい自分を知ると、そこから逃げるように変わろうとするパワーが湧いてきて、そこに身を預けていました。でも、これからはそのダサさを受け入れて、少しずつ方向転換をしていこうと思います。

そうした時に、とても参考になるなと思ったのは「セルフ・コンパッション」。

『こうありたい』『こうあるべき』自分自身は,頭の中で作り上げられたもので,ちょっとしたことで崩れ去ってしまう。発表をするとき,格好の良い姿を見せたいと思って頑張っていても,他者のちょっとしたネガティブなしぐさに気づいたらどうだろう。人よりも優れた成績を残せたと思って自信を持った数日後に,他者がさらに優れた成績を取ったと分かったら,どんな気持ちになるだろう。いずれの場合も,『こうありたい』自己像はもろくも崩壊し,自信や自尊感情は低下してしまう。さらにやっかいなことは,そこから怒りの感情が湧き起こり,私たちを苦しめるのである。
仮に『こうありたい』自分自身の姿を追い求めて達成できたとしても,それは一瞬の喜びが生じるだけのことである。夢のかなった一瞬が過ぎ去れば,次の瞬間からまた絶え間ない努力や競争を求める世界が待っており,将来のことを考え続けることになる。『こうありたい』自分になるように努力しなさい,と言われることがあるが,言われるがまま振る舞えば,いずれは怒りや不安で疲れ果ててしまうだろう。真面目で努力家と言われて社会的に評価されている人が,うつ病などの精神疾患に罹って苦しむことがあるのがその一例である。
セルフ・コンパッションは,自分にとって困難な状況において,自分に優しい気持ちを向け,そのときの経験を良い,悪いと判断することなく受け入れ,そうした経験が他の人たちと共通していることを認識することである。


最新の心理学研究では、日々セルフ・コンパッションを実践していくと、
・本当の自分に基づいて行動できる
・メンタルが良好に保たれる
・身体的な健康を維持できる など
さまざまな効用が得られることがわかってきました。
逆に、セルフ・コンパッションが不足していると、
・自分の気持ちがコントロールできなくなる
・物事に対する責任感がなくなる
・少しのストレスでも大きなダメージを受ける など
といった問題につながってしまいます。


これから色々と調べつつ、実践してみようと思いますが、まずは反発心から作られてしまった虚構の理想を少しずつ手放して、凝り固まった頭をほぐしていこうと思います。


最後に

ここまで自分の気持ちを少しずつ成仏させることができ、改めて今やりたいことが2つあります。


1つ目は、U-29というコミュニティを29歳以下の若者にとってのサードプレイスとして作り上げること。メディア読者やその周りの29歳以下の方々にとって新しい居場所になれるような存在を目指して、コミュニティの運営を頑張ります。

ご興味ある方いたら、ぜひご連絡ください!

無料で入れて、この時期でもオンラインでいろんなイベントをご用意しているので、同世代のつながりが欲しい方はぜひ^^


もう1つは、本業で勤めている株式会社オンリーストーリーの仲間集め。

僕は、「一人一人のオンリーストーリーを実現する」という社長の言葉とその背景にあった想い、そしてここに集まる人に惹かれて入社しました。これからもっと面白くなるし、ちょうど今が新たな章に突入するタイミング。ベンチャーらしく日々破壊と再生を繰り返していますが、それがとても面白いです。

直近では「日本初のビジネスモデル」として2019年度のグッドデザイン賞をいただいたりもしていて、少しずついろんな方に評価をいただけるようにもなってきました。

まだまだ発展途上ですが、ビジネスモデル、将来性、働きがい、仲間…どれをとってもワクワクする環境です!

転職を検討されている方がいれば、ぜひご応募くださいm(._.)m


これら2つは僕自身のやりたいことでもあるけど、誰かにとって「やりたいことが見つかる(きっかけがある)場所」でもあるんじゃないかなと思っています。

コロナのことがあり、いろんなものが見直されているタイミングですが、この機会に改めて自分自身とこれからのことを見つめ直す機会、新しい出会いや心を開いて楽しめる機会を探している方はU-29へ。また、熱中できる環境を求めている方はオンリーストーリーへ。

ぜひ、一度覗いてみてください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?