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含み益を除く実損益で毎年プラスリターンの兼業個人投資家。ポートフォリオは米国株指数ET…

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含み益を除く実損益で毎年プラスリターンの兼業個人投資家。ポートフォリオは米国株指数ETF、MarketSmith/Mark Minerivini流/Optimal fを利用したグロース米国株、財務健全増配高配当のバリュー日本株の3種で主に構成。おむすびチャンネル旧配信者。

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MarketSurge(旧MarketSmith)の紹介

この記事では、Investor’s Business Daily(IBD)というアメリカの会社が提供しているサービス、MarketSurge(旧MarketSmith)に関して紹介します。IBDはIBD Digital, Leaderboard, SwingTrader, MarketSurgeといった様々なサービスを提供しており、特に順張り投資をする際に有用です。The Montley FoolやThe Oxford Clubといった特定の株式を推奨するようなstock p

    • ふるい落としを見極める パート2

      自分が株式を売った、その次の日からスルスルと株価が上がったことはありませんか?「買いのタイミング」 ② ふるい落としを見極める の記事の閲覧数が多く人気のようですので、この記事はふるい落としの考察第2弾です。ふるい落としとはなんなのか、どういう特徴があるのか、再確認し、2024年8-9月の直近の相場で見事にふるい落とされた例と、(おそらく)ふるい落としを見極めであろう例、ふるい落としが終わって今後株価が上昇する可能性の高い株を交えて(答え合わせは1ヶ月後です)、紹介したいと思

      • Follow-Through Dayの意義

        Follow-Through day (FTD)とは、Investor’s Business dailyが認定している、調整局面の終焉、新しい上昇局面の始まりを合図する、強い買いのサインです。FTDの定義と、本当にその後は株価が上昇するのかを考察していきます。 Follow-through dayの定義Step1: 上昇の試み (New Low) 下落局面の中、安値をこれ以上更新せず株価上昇した日をday1とカウントします。終値で株価上昇日でなくとも、寄りで売られてその後

        • 大暴落はいつかはいい思い出になる

          本日2024年8月5日に、日経平均株価が1987年10月のブラックマンデー(14.9%の下落)以来の下落となる12.4%の下落を記録しました。 新NISAが始まり株式投資を始めて資本市場に一歩踏み出したと思ったら株価が大きく下落し心配している方、上昇相場と思って信用取引を行い損切りできずに追証で退場してしまった方、大きくなった含み損を抱えながら唖然としている方は、少なくないと思います。 ただ、この歴史的瞬間に資本市場に立っていること、例えもう倒れてしまっていても、誇るべき

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          株式投資における禁忌

          「禁忌(きんき)」は、医療の世界ではよく使用される言葉ですが、「やってはいけないこと」のことを指します。国家試験や専門医試験では、選択問題で禁忌肢を選んでしまうと、それだけで試験に合格できないほどです。株式相場でも禁忌に近い行動が存在します。せっかくの下落の機会ですので、個人投資家が踏むべきではない株式投資における禁忌をおさらいします。 禁忌① 使う予定のある資金で短期投資を行うこれが最もやってはいけない行動です。1年以内にスマホやパソコンを買う予定がある、3年以内に車を買

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          米国株トレードにおける決算のまたぎ方

          株式トレーダーであっても株式投資家であっても、資本家である限りは決算が重要なイベントであることは間違いありません。重要なイベントということは、大きな株価下落、大きな株価上昇、どちらも可能性があります。そしてほとんどの場合、どちらに転ぶかは予想できません。さらに決算前は、株価上昇を期待する、最もFear Of Missing Outの気持ちが強くなる時期と言っても過言ではないでしょう。株価が上昇するためには、企業の利益が上がり、今後の将来の利益の見通しもよくならなければならず、

          米国株トレードにおける決算のまたぎ方

          ブルとベアは儲かる、ブタは虐殺される

          “Bulls make money, bears make money, pigs get slaughtered.” 『ブルは儲かる、ベアは儲かる、ブタは虐殺される』とは、過度に貪欲になることを戒めている、投資業界の古い有名な格言です。Nvidiaは誰もが認める先導株で非常に流行っているので、今のNvidiaホルダーが欲深いブタなのかどうか、クライマックストップの特徴も含めて考察していきます。 William J.O’Neil流のトレード William J.O’Nei

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          株式トレードのストラテジー(計画立案)

          株式トレードの持続的な成功のために不可欠なことは、事前にトレード計画を立案する(ストラテジーをたてる)ことです。「規律(ルール)に従ったトレード」は大切ですが、ルールは規則で概念のようなイメージ、ストラテジーは計画で具体的なイメージです。具体的に計画をたてることで、個々の銘柄の、それぞれで異なった値動きにも対応できるようになります。この記事では、数銘柄のトレード前のストラテジー、保有中の変更など、実践を交えてどのようにトレードしたか解説していきます。 前提となる損小利大のル

          株式トレードのストラテジー(計画立案)

          損切りは素晴らしい行為である

          グロース株の保有期間が数日〜数週間のスイングトレード、特にリスクリワードレシオ(利益確定:損切りの比率)を重要視してトレードしている場合、どれだけ損切りをタイトに設定し、損失を減らすかがProfit Factorの向上につながります。数学的に優位があるだけではなく、損切りさせられてしまう良くない動きの個別株から早々に資金を撤退させ、他に潜んでいる素晴らしい個別株に資金に移動できる、素晴らしい行為なのです。今回は値動きの荒い、臨床段階の小型バイオ株でのトレード例を交えてその必要

          損切りは素晴らしい行為である

          クライマックストップの特徴

          クライマックストップ(climax top price run-up move)やバイイングクライマックス(buying climax)と言われる株価値動きについての記事です。「皆の興味が最高潮で売り、興味がなくなった時に買い」という言葉を大切にしていますが、熱狂・最高潮・バブルの名前に相応しい、株価上昇の最終局面の値動きです。キーワードは、それらを体現した、大きな窓開け上昇(exhaustion gap)、最大(largest)、垂直な株価上昇(vertical price

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          下落環境で次の値上がり株を狙う 〜Nvidiaを例に〜

          下落環境では、次の値上がり株、つまりリーダー株が特徴的な動きをします。それは『周りの株価下落率に対して相対的に株価下落率が低く、耐えている』ことです。またこの時に出来高も少ないことが望ましく、すなわち、弱い株式保有者が振るい落とされ、強い株式保有者が残って着々と買い集めていることが大切です。 具体例:Nvidiaさっそく具体例を見ていきます。2024年の年初は相場全体が下落しました。しかし、その中で株価下落率が低く耐えている銘柄が$NVDAや$PANWでした。 $NVDAは

          下落環境で次の値上がり株を狙う 〜Nvidiaを例に〜

          株式トレード上達への道

          この記事は、筆者の実体験をもとにして作成した、一意見です。自己紹介ですが、筆者は本職は医師の兼業投資家・トレーダーです。循環器内科(心血管の専門)の勤務医として働いており、医療の最前線で働き、若手医師に指導しながらも、学会や研究会には積極的に参加し、自分自身も常に学び続けるよう努めています。日中は仕事に全集中しており、株式投資は趣味で、本業に差し支えのない範囲で楽しんでいます。趣味ですが、トレード成績は毎年プラスリターンで、最近は2年連続でSP500を上回っています。 段階

          株式トレード上達への道

          「売りのタイミング」 ④ せっかく得た利益を逃さないための利確方法

          環境に応じた利確の変化 筆者は、弱気相場や強気相場、株価の値動き、early entryしているか等で、利確の程度をコントロールしています。例えば、弱気相場では2:1のratio(損切り-7%に対して利確+14%)、強気相場では3:1のratio(損切り-7%に対して利確+21%)を設け、できるだけ強気相場で利益が伸びるように設定します。株価が急騰し1日で+5〜+10%上昇するのであれば、調整として下落する可能性が高くなってくるので、半分ではなく7割や10割利確します。

          「売りのタイミング」 ④ せっかく得た利益を逃さないための利確方法

          「売りのタイミング」 ③ 利確の必要性

          利確の難易度 利確にはいくつか難易度があると思っています。筆者は$15以上の株式しか原則トレード対象にしていませんが、+5%まではどの環境でも比較的簡単で、+10%もよくありますが、弱気相場やリスクオフの向かい風環境では時々失敗します。2桁の利益からは難易度があがり、+10〜+20%は、強気相場の追い風を受けるととれますが、弱気相場では滅多にとれません。+20%以上の利益は、慎重な銘柄選定と強気相場の力強い追い風を受けないと困難でしょう。強気相場で株式投資を始めた場合、「個

          「売りのタイミング」 ③ 利確の必要性

          「売りのタイミング」 ② できるだけ損失を抑えるための様々な損切り方法

          損失をコントロールする 「ポジションサイズ」 ② パフォーマンス尺度 “Profit Factor” で言及しましたが、トレード成績には損失の程度が関わってきます。平均損失を8%から6%におさえることができれば、成績は上がります。ここでは、breakoutを失敗した株を、最終防衛損切りラインを設定した上で、さらに平均損失をおさえるいくつかの方法を、$LPGを用いて紹介していきます。実際にはhandle部分で出来高が多いことや、handleの安値が徐々にさがっていない形である

          「売りのタイミング」 ② できるだけ損失を抑えるための様々な損切り方法

          「売りのタイミング」 ① 損切りの必要性

          個別株投資には自然とレバレッジがかかっている 米国個別グロース株投資を行うにあたって気をつけなければいけないことは、それ自体「レバレッジがかかっているような状態」ということです。つまり、SP500やNASDAQなど指数に投資するよりも、個別株に投資すると値動きがより大きいです。個別株にどの程度レバレッジがかかっているかというと、β(ベータ)をみればある程度わかります。MarketSmithでは個別株毎にβの記載があり、過去1年間で個別株が指数に比べてどの程度の割合で動いたか

          「売りのタイミング」 ① 損切りの必要性