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一番危険な障害

こんばんは。いつもご覧いただきありがとうございます。このnoteでは障がい者雇用の現場に15年いる経験に基づいて書いています。今回は自己愛性パーソナリティ障害について書いていきたいと思います。為になったと思ったら、スキ、フォロー、コメントなど頂けると励みになります。よろしくお願いいたします。

1.自己愛性パーソナリティ障害の問題

障がい者雇用の現場に15年もいると、数十万に一人が原因不明でなる難病や、左手だけかろうじて動かされる方、ラピッドサイクラー、様々な方と出会えますが、自己愛性パーソナリティ障害の強い方は本当に難しい。特徴としては

自分の重要性および才能についての誇大な,根拠のない感覚(誇大性)
途方もない業績,影響力,権力,知能,美しさ,または無欠の恋という空想にとらわれている
自分が特別かつ独特であり,最も優れた人々とのみ付き合うべきであると信じている
無条件に賞賛されたいという欲求
特権意識
目標を達成するために他者を利用する
共感の欠如
他者への嫉妬および他者が自分を嫉妬していると信じている
傲慢,横柄

簡単にいえば痛いやつなんです。あなたの周りにもいると思います。なんか偉そうだなというか、大した仕事で来てない割になぜ高く留まってるんだろうという方。この障害の悪い点は当人はあまり生きづらさを感じず、回りがそういう障害だとわかっていても、じゃあどうしろというんだという感じになります。発達障害の比じゃありません。発達障害の方は自分でうまくいかなさを抱えていますが、自己愛性パーソナリティ障害はそれがないのです。

2.人間関係を壊す障害

発達障害の方が人間関係を構築するのを難しいと感じてストレスになる方が多いです。自己愛性パーソナリティ障害は人間関係を壊します。職場で一番面倒なタイプです。そして圧倒的なテイカーです。誰かの手柄であっても、自分がとったかのようにふるまうこともあります。誰かの発言であっても、まあそれを教えたのは私だけどなということもあります。以下のナルシス的な傾向が強いです。

反道徳的ナルシスト 反社会的特徴を含んでいる。搾取的で、不実で、人をだます、無節操なペテン師という人物像をもつ
多情型(好色的)ナルシスト 演技的特徴を含んでいる。ドンファン性格者(多情で誘惑的)であり、エロティックで魅惑的な自己顕示的人物である
代償的ナルシスト 受動攻撃的な特徴を含んでいる。また、過敏で回避的な特徴を有している
エリート主義的ナルシスト 純粋なタイプである。ヴィルヘルム・ライヒの男根期的自己愛性格に相当する
狂信的ナルシスト 妄想的な特徴をもつ

3.超絶打たれ弱い

こんなことをいったらいけないのですが、めんどくさい点として超絶打たれ弱いです。ちょっとした論破で世界が終わりを迎えたようになります。そのまま、休むなど逃避するのならまだ良いのですが、より攻撃的になったりします。そうなってくると、当人の障害どうこうより、チームであったり他のメンバーのケアのほうが大事になってきます。

4.診断されにくい病気なので普通に世間にいます

日常出会ういろいろな方であきらかにそうだなと思う方もいます。ですが、本人の自尊心が保たれる環境を自分で構築できる方、例えばフリーランスで個人で働かれている方。事業を複数されている方もおられます。そういう方は本当に能力があって、その能力だけみると回りから尊敬をあつめるような業績をだしてしまいます。なので社会的成功を収めているのに孤独だなという方が多いです。

結論

誰にだって自分がかわいい面はあります。そういう方は自己愛性パーソナリティ障害ではないので問題ないです。もし、人間関係構築で悩んでいても、それは自己愛性パーソナリティ障害ではないです。この障害の方はなんで回りは私を認めないんだと根拠のない能力を認めようとする場合もあります。ナルシスト的な性格の方は自己愛性パーソナリティ障害ということはありません。でも職場で出会いたくない一番の障害です

とはいえ

うつや双極性障害の方で自己防衛反応が過ぎていくと、この障害のように陥る方が多いです。この界隈でブログなどを書いている方で、障がい者雇用じゃ食えないから何とか一般就労しろ、作業所は安い労働で働かせてるから儲かっているに違いない、うつ病の薬は製薬会社の陰謀だ、みたいな極論を語る方が近くにいましたら、うん、そうだね。と答えるくらいにとどめるのをお勧めします。


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はやみやすお@障がい者雇用のお話
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