Aさんから聞いた話(怪談)
Aさんが小さな頃、祖父が事業で成功し
住んでいた屋敷も広い敷地に旅館のような建物で良く迷っては泣いていたそうです。
そんな幸せな日々も祖父が亡くなってしまうとがらりと変わってしまう。
先ず、父が戦地で病気に成り帰国後直ぐに亡くなり、世間を余り知らなかった母は
弁護士と名乗る人物に騙され屋敷も財産も
取られてしまい一度に何もかも失ったそうです。
Aさんの母親はAさんを育てるた為、必死に働いたが無理がたたり小6の時に亡くなってしまった。流石に一人では生活出来ないので
祖父の兄妹の家に引き取られた。
その家では邪魔者扱いを受けて苦労したそうだが、その家の長男のお兄さんだけは優しかった。ある日叔母とお兄さんが言い争いをしていた良く聞いてみると、お兄さんは自分の母親を攻めていた様で
Aさんは巻き込まれたくなくてその場から動かなかった。しばらくしてお兄さんがやって来て、此方を見るなりごめんと頭を下げたそうで、理由を聞いてみると叔母が祖父の財産目当てにAさんの家族に外法な呪詛を掛けていたそうで最後残ったAさんにも早く亡くなる様に今までより強い呪詛何重も重ねて
掛けていたのをお兄さんが見つけて止めさせたとの事だった。
Aさんはお兄さんありがとうとつぶやいたと同時に涙が出て来たと言う。
それからしばらくしてAさんは中学を卒業してその親戚の家を出たそうです。
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