クロノアんぐえげぎおんもえちょっちょちゃっさ
この歳になってケの者のバイブルである風のクロノア本編をプレーしたので記録を付けたい。
風のクロノア1&2アンコール
PSの無印とPS2の2作目をリマスターした本作。ハードの垣根を越えてPCにまで移植されることになった。
ファン向けにグッズやらポスターやら色々同梱している特装版(switch用)が発表された。お値段1.4万円弱である。未プレイの自分は何を思ってこれに手を出したのだろう。よう分からんけど予約して意識を高めていった。
届いた。グッズの保管場所が無い。助けてくれ。
とりあえず起動する。最高。
1
クロノアくんのビジュアルがたまらん。声も。ヒューポーもちょっとは好き。
自分で操作してわっふーが聞こえると凄い気持ちになる。
始めていく
2.5D横スクアクション。
最初のステージでチュートリアルをこなしながらクリア。道中に浮いている夢のかけらを150個集めるのがやりこみ要素らしいので、とりあえずかけら集めをこなしながらシナリオを進めていくことにした。こんなかわいい世界観なんだしそんなに時間かからずかけら集められるでしょ笑
とか思っていた自分が甘かった。
案外シビア
『鏡の精』ってアイテムを取得すると、一定時間かけらの取得数が倍になる。かけらをコンプリートするためにはこの鏡の精を取ってから数秒間、配置されたかけらを正確に集めていくタイムアタックをこなすことになる。
これがかなりシビアだった。
1ステージ目なのに猶予0.5秒未満のタイムアタックをやらされることになって分からされた。
横スクアクションならなんとかなると思っていたのに10回以上リトライしてしまった。
このリトライというのがまた厄介。
鏡の精の直前には大抵リスポーンポイントが設定されているのだが、もちろん残機が無くなればゲームオーバーとなってステージ最初からになる。めんどい。
当然ゲームオーバーは嫌なので残機稼ぐことを考えるのだが、クロノアの数を増やすためには1ステージちゃんと走り切らないといけない(ステージ途中離脱すると開始前の残機に巻き戻る)ので、死ぬほど時間がかかるのが分かってしまった。序盤中盤に1upアイテムが置いてあるステージもあるのに最後まで走り切るのは素直にダルい。しかも某配管工のように一つのコースでモリモリ稼ぐような術も持っていない。多分。
時間無駄に費やして残機99とかにする作業もやりたくないし、個人的な意地もあって、最小限の残機で特攻するほかなかった。
あと、別の方向でフラストレーション溜めてしまったのが、操作性について。
クリックすると風だまという飛び道具(?)を発射する。地上で発射するとしばらく硬直あってジャンプ不可。気持ち長めで困る。また、逆に着地硬直もあるのでその間風だまを発射できない。こっちは着地寸前から着地後数フレといった感じ。
ジャンプと風だま両方とも欠かせないアクションなので、硬直は短時間でも痛かった。
基礎動作として、ジャンプ後にもう1度ジャンプボタン押すとクロノアくんのモフくてデカい耳でちょっとだけ羽ばたいて滞空時間を延ばすことができる。かわいい。
しかし地表にある程度近づくとなぜか羽ばたきが無効となってしまい、次のジャンプの受付に置き換わってしまう。暴発するわよこんなん。一瞬の入力でも押しっぱでも次のジャンプが意図せず出るので足場狭いとかなり慌てる。先行入力受け付けるやさしさなのかもしれないけどこのやさしさが役立つ機会殆ど無かった気がする。
というわけで色々操作面で愚痴は出てきてしまうのだが、操作キャラがかわいいので中和されて助かった。
操作のクセはなんとか慣れていくことにした。
処理落ち?
なんか知らんけど目の疲労も溜まりやすい感じ。敵の数多かったりすると処理落ちしているような気がした。もしかしてswitchって雑魚か?
ということで、妙なタイミングでゲーマー魂が燃え上がってしまい、PC版を買いなおすことになった。
switchの5倍くらいの重量のGPUで殴りつけたところ、クロノアくんがより一層鮮明に映し出されて感動した。
ヌメヌメと動いてくれるし、画質設定でアンチエイリアスやらテクスチャやら、switch版起動したのがバカバカしく思えるような設定項目が一通り並んでいた。余裕ありそうだったのでとりあえず全部最高設定にしておいた。最高設定でも多少ジャギってるけどしょうがない。
まあ、後々この設定項目で泣きを見ることになるんですけどね・・・
改めてやってく
先ほどの1-1をもう一回おさらいして、じっくり進めていく。
クロノアくんかわいすぎてシナリオ頭に入って来ねえよ。とりあえずなんか悪夢で世界征服しようとしてるやつとその下僕みたいなのをクロノアくんがシバくという流れなのは分かった。
かけら集めがストイックすぎてこっちにしか意識が向かなかった。
鏡の精と残機の戦い。
たまにシナリオでクロノアのセリフを聞いてメンタルが回復する。
そしてまた鏡の精TA。
世界観
いい。
ステージ背景もしっかり作りこまれているし、2.5Dの横スクなので奥行き感も含めてぬかりなく。レトロゲームのくくりなので多少ののっぺり感とかはしょうがない。各ステージ毎にはっきりとテーマが分かれていて旅してる感があってよかった。独自言語で喋ってたりするこだわりも珍しいし。
敵キャラもほぼかわいい。風だま打ち込むとぷっくりまん丸に膨れるのはなぜなんだろう、かわいいからいいけど。ヴィラン達は正直微妙というか印象に残らなかった。ジョーカーくんはちょっと好き。
シナリオはそこそこ王道な展開だった気がする。クリア時にはワイも夢を見ていたんやな・・・という気持ちになった。しんみりする後味。
音
SE:よい
BGM:突然ブレイクビーツが鳴るなどバリエーション豊富でよい
CV:かわいすぎる
もうクロノアの声に関しては言うこと無し、耳が幸せになる。ヒューポーもまあよし。
カットシーン入るとPS時代の音声を使いまわしているせいで音質の違いにビビる。すぐ慣れたけど。
SEはそこまでガビガビではなかった。ただステレオ処理皆無だったのが手抜きぽさ感じてちょっと残念。元がPSのソフトだからしょうがないんかな。しょうがないけどリマスターついでにちょっと手入れしてほしさもあった。
BGMは本当に幅広くて面白い。好きかどうかは別として、オケ風味から民族風からインダストリアルまで。ビジュアルと一緒に雰囲気作りがしっかりしてたと思う。特にエンディングシーンの曲が”"激"”。
その他
かけらコンプリートの難易度が良い感じに高いお陰でシナリオそっちのけで没頭してしまった。よかった。
その分VISION6-2でかけら揃えた後の解放感が凄かったし、その後ラスボスを倒してエンディングを迎えた時はその内容を全身で受け止められたのでめちゃくちゃに沁みた。
ED後、追加のチャレンジ要素が追加された。『バルーの塔』楽しそうやんと思ってかけらも回収しながらジリジリ進んで行くと、道中でスタックした。
SNSで情報集めて見てもクリア報告ぐらいしか見つからないし、そもそもPCで遊んでるプレイヤーが少なすぎてなんも分からん。
一旦諦めてクロノア2をプレイすることに。悲しいかな。
まあ結局、PC版のグラフィック設定が仇となっていたんですけどね。
この令和の時代、V-Syncのオンオフでゲームが進行不可になるバグとかあり得ないだろ。
普通に怒っちゃいました。
クロノアが可愛くなかったら血管切れて脳溢血で絶命してました。
上記設定はオンじゃないと通過できないポイントだったことが判明し、無事に通過。
その後も手強いかけら回収ポイントをじわじわ進めていって踏破。楽しかった。ご褒美にサウンドテスト(BGMのみ)が解放された。まあ1.4万払った中にOST入っとるからそっちで聞くけど。
2
2のクロノアもかわいい。1の時からちょっと成長して男の子っぽくなっててこれまた良い。
1で感じた操作感の不満点は改善されていた。言い訳出来なくなったからちゃんとかけら集め頑張ろうと思った。
2のキャラ達
残念なことにロロというメスのヒロイン(巫女)が設定されていた。一般受け狙って気持ちいいか??
あとはポプカっていう取り巻きのワンコみたいなのがいた。まあこの子は良い感じかな。性格はアレだけど話を雑ながらも話をいい方向に持ってってくれていた。CVもワンコ感もいいね。調べたら新ドラの人だった。令和の時代に新ドラって表現すると旧ドラが基準みたいな扱いしてるのバレて急激にオッサン臭くなるらしいね。泣いてるよ。
終盤まで出てくる元巫女と猫っぽい何かのヴィランペアはそこそこポイント高かった。
レオリナっていう見るからに悪そうな元巫女はかっこよさげで良いと思う。悪に堕ちちゃったのもそれなりの理由あってだし。
そのしもべっぽいタットという名の浮遊する猫っぽいマスコットちゃんが良い性格と声してた。SNSでたまに性癖壊された人を見かけていたけどなるほどな~となった。メスガキ感とでも言うのだろうか、敗北したくなさみたいなのが芽生えた気がする。
新要素
フロートボードというぬるぬる動くスノボ的なやつが出てきた。横スクだったり縦スク(前後逆転もある)だったり、ベースの2.5Dアクションから大きく変化して新しさ感じるよね。
元々鏡の精ってワンチャン失敗したら自害してリトライ必要なんだけど、ボードコースについては強制スクロールでどこ逃してもリトライだから自害の回数も増えてしまった。クロノアくんゴメンな。
ステージ内に150個以上のかけらが配置されているのが救いだった。2個くらいの取り逃し猶予が与えられて助かった。
その他細かいギミックが追加されていて正当進化と言った感じ。ステージ背景にガッツリ変化が加わる(建造物の破壊など)とか、カメラワークであえて奥行を見せたりとか、原作がPSからPS2にグレードアップした恩恵を活用していた気がする。
よう喋る
追加の操作で、EとQキーにクロノアくんがファントマイル語でなんか言葉を発する機能が追加された。静止状態だと前作で放置していた時の待機アニメーションが再生される。走りながらだと「ドゥップドゥップ!」とかいう掛け声が。ボードステージだとちょっとしたトリックをキメてくれる。高所からダイブするときにQキー押すと「ヒョー↑ゥ」とか言ってる。
愛よ。
生まれつきスパマーなのでゲーム中EとQを連打しすぎて腱鞘炎になる所だった。
その他カットシーンでも1とは比べ物にならないくらいセリフ量が増えていたし耳が満たされた。
ほどほどの難易度
無印と同じく難易度ノーマルで進めていった。スタートしてしばらくして被弾、そんとき気付いたけど体力の総量が無印の半分しか無くてビビった。でも全体的に敵キャラの殺意が抑えられていたので問題なかった。プラットフォーマーとしての即死要素はあるけど、無印と違って残像が残るくらいの移動速度の敵キャラは出てこなかった気がするし、かけら集めでガバっても体力無くなって残機減らすパターンは一度も無かった。
かけら150個集めるのも、上で描いた通りステージ内に150以上置かれてる場合もあって易化。
一つのステージに齧り付く時間は明らかに減った。自分がクロノアの操作に慣れ始めたのもあるだろうけど。あとは無印みたいな動作硬直が無かったのもデカい。かけら集めも含めてほどほどの難易度でよかった。
音
SE:よい
BGM:無印と同じくジャンル多種多様でよい、雪山でクロノアが歌い出した時は手が止まった
CV:かわいすぎる
ps2基準になってちゃんとステレオ処理もされてるし基本文句なし。セリフ各種も問題ない音質にまで高まっていた。SEも細かく付いていて順当にハードの進化を感じられた。
クロノアくんのおうたが聞けた例のステージ、一旦クリアして早々に曲を調べた。STEPPING WINDって曲らしい。ヤバすぎ。元気な歌声聞いた途端ブルっちゃったよ。OSTのDL権も買っといてよかった、クリア後に聞くぞ早くクリアすっぞという気持ちになった。
その他
『哀しみの王』くん、かわいいね・・・
クロノアがこの世界にやってくるよう声を掛けてきていた張本人がラスボスとして登場。クロノアに似た姿で哀愁漂う語り口と悲しそうな目。いいね。
この哀しみの王に辿り着くまでの道中の雰囲気も良かった。
別ステージの怒りの国も舞台がめちゃくちゃに破壊されていって虚無感が凄いのだが、哀しみの国はそれとはまた別の方向で虚無感デカい。国と言いつつ哀しみの王以外に住民は居ない(敵モブは居る)。
夕焼けの空、建物内からはオレンジの光がじんわり差し込んでいて美しい。廃墟フェチの感性が刺激されるんすわ。BGMに無印の楽曲が一部組み込まれているなど、前作やっているだけでぐっと深みが増しておいしかった。
前作と打って変わって行動原理が悪役らしくないのでかなりしんみりした。ぽっと出のボスなのにエモさが段違い。エモくてかわいいので万事OK。
あとはクロノアくんの1と2での変化について。
全体的に無印の頃と対照的な"強さ"を感じた。1で無理やり夢の世界に連れて来られていざ救ったら強制送還という急展開を経験しているせいか、2では夢の世界のお尋ね者であることを悟っていたし。去り際もヒロインとハグだけして、自ら踏み出して夢から退場する潔さ。シナリオ上、負の感情は基本的にロロ達取り巻きが担っていたので、主人公らしい姿を貫いていてかっこよかったね。その分クロノア自身の感情の揺れみたいなのが少なかったけどヒロイン(笑)を立たせてやるにはしょうがない。前作だと夢の中のジッジが明確に命を奪われていたりそこそこハードなことされていたんで、それと比べたらまだ優しい苦しみだったんではなかろうか。
終わり
2も高難易度タワーをクリアして無事に終わらせられた。というか高難易度ステージがシナリオクリア後報酬じゃないからラスボス前に遊ぶことになったわ。
今はOST聞き漁って余韻に浸っているところ。
1はResurrection、2はSTEPPING WIND、それぞれ鬼のようにリピートして気持ち良くなっとる。
噂によるとクロノアシリーズって本編の2以降も携帯機で細々と続いていたらしい。クロノア 最新作 で調べたら2002年のGBA作品を最後に完全に途絶えてしまったらしい。寂しい気持ちになったけど、""その手の者""を数多く輩出した原点にやっと触れられたのは嬉しい限り。
最終作品が2002??てことは本筋の作品もっと前なん??
確認したら1が1997年で2が2001年。20年前のゲームのリメイクにケチ付けてる自分が恥ずかしくなってきたのでやめにします。
以上
いつでもお待ちしております