2024-04-09 待たれつる 吉野のさくら 開にけり 心と散らせ 春の山風
●LEAF 1100 待たれつる 吉野のさくら 開にけり 心と散らせ 春の山風
カンブリアンゲーム(ニューイヤーカンブリアン2024)
今年のカンブリアンゲームも今日が最終日。2024年の終葉も西行の歌をイメージしたものにしました。
『山家集』(さんかしゅう)は、平安末期の歌僧・西行法師の歌集。歌数は約1560首だが、増補本では300首余が加わる。確かな成立年は不詳だが、治承・寿永の乱(源平合戦)の最中か直後だと思われる。俊成・良経・慈円・定家・家隆ら5名の家集とともに六家集の一つで、『山家和歌集』、『西行法師歌集』の別名がある。西行生前の撰を後人が増補したと見られ、西行の自撰なる『山家心中集』や、『西行上人集』との関連が注目される。構成や配列の点から傾向を探れば、まず上の巻での桜の句の多いことである。梅の10首に対して、桜のそれは103首にのぼる。また春の桜と並んで、西行は月に心を寄せ、秋歌の半数を費やしている。
2012年に西行の和歌を素材にして制作した「西行」というアルバムがあります。日本語プログラム言語「なでしこ」を使って作成した「西行 Ver.2」を使って作曲しました。 歌声の合成には「Sinsy(HMM-based Singing Voice Synthesis System)」を使っています。
アルバムの中から「春歌Ⅰ」と「春歌Ⅱ」を聴いてみましょう。
月見れば 風に桜の 枝なべて 花かと告ぐる 心地こそすれ
春風の 花を散らすと 見る夢は さめても胸の さわぐなりけり
今年のお花見の時期は、予想より大幅に遅れてしまい、天気もあまり良くなかったので画像生成AIでお花見を楽しんでみました。