親子世界遺産への旅。息子小学5年の秋は、広島の2つの世界遺産を訪れました。初日まず向かったのは、前述の広島平和記念碑(原爆ドーム)。平和の尊さを胸にに刻み、フェリーで宮島へ。 593年創建。平清盛が熱心に信仰し、1168年に寝殿造りの様式を取り入れ修造。 山や海と一体となる建造物が、人類の傑作であるとして、また、日本古来の美意識や宗教観を表すものとして高く評価され、1996年に厳島神社は世界遺産登録されました。 潮が引くと大鳥居まで歩けます。大鳥居は埋められておらず、千
世界遺産に登録されているものの中には、人類の過ちを記憶にとどめ教訓とする「負の遺産」と呼ばれるものがあります。 広島平和記念碑(原爆ドーム) 人類史上初めて使用された核兵器の惨禍を伝えるとともに、核兵器廃絶と恒久平和を訴える建造物。 被爆者唯一の全国組織である日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)は、2024年ノーベル平和賞を受賞。 受賞理由:核兵器のない世界の実現への努力と、被爆者の目撃証言を通して核兵器が二度と使用されてはならないと働きかけてきたことに対して。
生後4ヶ月、脇を支えて立たせてあげると、とてもご機嫌になった息子。そのまま両足でジャンプすることに夢中になりました。 2歳のお誕生日の頃には、、、 幼い頃からジャンプ好きだった彼は、中学生になると走り高跳びを始めます。子どもの個性が、早い時期から溢れていたことに気付かされます。
2007年秋にスタートした親子世界遺産への旅、「古都京都の文化財」の17件は、3年かけて全て拝観することができました。2009年春に訪れた7件を含む旅程は次の通り。この時は、2度目の明日香村に加えて吉野まで足を伸ばしました。 1日目 ・延暦寺(古都京都の文化財) ・賀茂別雷神社(古都京都の文化財) 2日目 ・高山寺(古都京都の文化財) ・本願寺(古都京都の文化財) ・教王護国寺(古都京都の文化財) 3日目 ・西芳寺(古都京都の文化財) ・醍醐寺(古都京都の文化財) 奈良
世界遺産「古都京都の文化財」構成資産のうち、西芳寺は、参拝に際して事前予約が必要です。現在、年齢制限(参拝日時点で13歳以上)もあるようですので、予約に関する詳細は、西芳寺公式ウェブサイトでご確認ください。 参拝当日は、ご本堂で写経をさせていただいてから、庭園を拝観。 西芳寺庭園 1339年に夢窓疎石により造られた庭園は、後の日本の庭園様式に多大な影響を与えたとして高く評価されています。日本最古の枯山水(上段の庭)は通常非公開とのことですが、下段では美しく苔むした庭園を
栂尾の古刹 高山寺は、国宝 石水院が鎌倉時代の住宅建築を伝える貴重な遺構として世界遺産登録されています(古都京都の文化財)。 国宝 石水院 鎌倉時代初期寝殿造り建築の優雅さを伝える建造物。 鳥獣人物戯画 高山寺の宝物。 高山寺にはレプルカが展示、オリジナルは特別展で観ることができます。 日本最古の茶園 栄西禅師が宋から持ち帰った茶の実を、明恵上人が栽培したのが日本初との事。 世界遺産「古都京都の文化財」の構成資産は17件ですが、そのうち8件を2007年秋、2件を
屋久島と並んで日本初の世界自然遺産となった白神山地。約8000年前の縄文時代から生き残った白神山地のブナ林は、東アジア最大の原生的なブナ林としてその遺産価値が認められました。 散策翌日は、西目屋村の白神山地ビジターセンターへ。 白神山地は青森県と秋田県にまたがる世界遺産ですが、親子旅では青森側を訪問。息子にとって初めての青森。三内丸山遺跡や弘前城へも足を伸ばしました。 三内丸山遺跡 2008年当時、世界遺産登録を目指していた三内丸山遺跡は、2021年「北海道・北東北の
日光山内にある2社1寺、二荒山神社・東照宮・輪王寺は、卓越した才能をもつ芸術家たちによって作られた作品であること、また周囲の自然との調和が日本古来の神道思想を顕著にあらわすものとして、世界文化遺産に登録されました。 また、徳川家康を祀る東照宮および家光の霊廟である大猷院の建築が「権現造り」の完成形として、全国の霊廟および神社建築に影響を与えたことも高く評価されました。 東照宮 飛鳥文化の法隆寺から始まり、白鳳・天平・国風・鎌倉・室町・桃山の建造物を観てきた息子、日光の山
片時も離れずにいた息子が、少しずつ試行錯誤していく様子を心配したり目を細めたりしながら見守る日々。本当に愛おしい宝物のような時間が、生涯に渡り自分を支え続けてくれることを今実感しています。 我が子が元気で笑っていてくれること、それが母にとっていちばんの幸せ。
1993年、白神山地と共に日本初の世界自然遺産に登録された屋久島は、日本で唯一「ひときわ優れた自然美や美的重要性を持つ、類まれな自然現象や地域」という登録基準(ⅶ)を満たしています。 東京23区くらいの大きさの丸い形の島の中に、標高1800mを超える山々があり、1000m以上の山も40座以上あるため、その標高差から、植物が垂直に日本列島の南から北を網羅するように分布しています(海岸付近ではガジュマル、高地ではシャクナゲを見ることができます)。 縄文杉 樹齢1000年以上
日本が世界遺産条約を締結した翌年の1993年、国内に4つの世界遺産が誕生。 【法隆寺地域の仏教建造物群】と【姫路城】が文化遺産として、【白神山地】と【屋久島】が自然遺産として人類の宝物になりました。 2024年8月現在、日本の世界遺産は26件ですが、登録基準( ⅰ )「人類の創造的資質を示す傑作」を満たしているものは5件にとどまっています。 日本初の世界文化遺産である法隆寺/法起寺と姫路城、どちらも登録基準( ⅰ )をクリアしての登録は流石です。 国宝 姫路城 機能性
息子が小学3年生の秋からスタートした親子世界遺産の旅。 世界遺産以外でも、その土地で興味をひかれる施設に立ち寄ることも、楽しみのひとつになりました。 世界最古の長編小説といわれる「源氏物語」。全五十四帖、最後の十帖の舞台が宇治ということで、宇治市源氏物語ミュージアムが宇治川のほとりにあります。 記事の内容については、宇治市公式ウェブサイトを参照しました。
現存する日本最古の神社建築として高く評価された宇治上神社は、世界遺産【古都京都の文化財】の構成資産として登録されています。 国宝 本殿 3つの内殿が覆屋と呼ばれる1つの建物で覆われた特殊な構造。 中殿に応神天皇、その子である菟道稚郎子と仁徳天皇が左殿と右殿にそれぞれ祀られています。 国宝 拝殿 神が鎮座する本殿に対して、人が参拝するための拝殿には住宅建築様式が使われることが多く、平安時代の寝殿造りの流れをくんだ構造が貴重。 世界遺産の平等院と宇治上神社を参拝したあと
世界遺産【古都京都の文化財】は、17件の資産で構成されていますが、そのうちの2件は宇治市にあり、宇治川をはさんで西岸に「平等院」、東岸に「宇治上神社」が向かい合うように建っています。 藤原道長の別荘を、息子の頼通が寺院に改めた平等院は、極楽浄土をイメージした設計で、鳳凰堂および鳳凰の優美な姿は、貨幣や紙幣のデザインとしてあまりにも有名です。 国宝 鳳凰堂 創建当時より唯一現存する阿弥陀堂(2008年撮影)。 東方に面し、阿字池を隔て西方に極楽浄土があることを示していると
熊野古道伊勢路の馬越峠を歩いた翌日、伊勢神宮を参拝しました。 息子にとっては初めての、母は2度目のお伊勢参り。 20年に1度、社殿と神宝を新たにする式年遷宮は、約1300年もの長きにわたり繰り返されている神宮最大のお祭りです。 お伊勢参りの後は、おかげ横丁で伊勢うどんをいただき、鳥羽水族館のジュゴンに会いに行ってから帰路につきました。 記事の内容については、伊勢神宮公式ウェブサイトを参照しました。
【紀伊山地の霊場と参詣道】は、道が世界遺産登録された貴重な例です。 親子世界遺産の旅を開始した翌年、熊野古道の馬越峠を歩くイベントに参加する機会に恵まれ尾鷲へ向かいました。 馬越峠 伊勢神宮から熊野三山を結ぶルート「熊野参詣道(熊野古道)伊勢路」にある峠。 熊野古道 馬越峠を歩いた後は、三重県立熊野古道センターでのフォーラムに参加。 フォーラムでは、屋久島から招かれた中学生とお話しをする機会がありました。 屋久島へ行くならどの季節が良いか訊ねたところ、是非夏に来てく