笑顔になりたくて、子どもにお手紙を書いてもらった話。

ねえ、ママにお手紙書いてくれる？

うん、いいよ。

覚えたての句読点とひらがな。

えんぴつと紙を持ってきて

さらさらと書いてくれた。

ままへ
いつもおいしいごはん、
ありがとう。
どにちとかせんたくもの、
たのんでいいからね。
Sより

ママ、ご飯作ってないけど、

どうしてありがとうって書いてくれたの？


ママはいつもごはんつくってるよ。

ママのごはんおいしいよ。

お惣菜が並んでても、

ママが食卓にいなくても、

ごはんとインスタントの味噌汁だとしても。

ママのごはんはおいしいと言った。

少し力が抜けた。

彼女を試したわけではない。

手を抜いていい、と言われても

どこまで手を抜いていいのか考えて

決められなくて

手作りも、手抜きも、どちらにしても辛くて。

買ってきても

ご飯を炊いただけでも

それは立派な食事。

家族のうち誰かが

他の家族のことを思って

みんなの分を用意したら

それは食事なんだね。



子どもたちと食卓を囲めないのは

申し訳ないけれど

子どもたちと距離をとっている

食事の時の会話がとても辛いから。



好き嫌いを言われるたびに

ママの料理が嫌いなら

もう作らない。

食べなくていい。

そう暴言を吐いてしまって

悔しいやら悲しいやら。



そんなふうに1ヶ月ほど

もやもや過ごしていて

野菜不足が気になって

ようやく

週1回ぐらい

気が向くとキッチンに立って

小松菜や青梗菜でおひたしをつくった。

午後7時になると

ほんの少しだけ子どものお皿にのせておいた。



食べてくれたらラッキーぐらいの気持ちで

夏休みを過ごそうと思う。



Sちゃん、ママ素直になれなくてごめんなさい。

きっと暑さのせいだね。

週末外出できなくてごめんなさい。

熱中症にも感染症にもならず済んだから

許してください。

今の状況が良いとは思っていないから

ママは気が晴れることを探して

長い夏休みに

外出できるぐらいに整えていきたいです。

ママ、キレとったよね、あの時。

全然笑ってくれなかったし、

寝室でよく泣いてたし。

しょうがないよね、自分たちはまだ小さかったしね。


いつかそのぐらい楽な気持ちで

話せたらいいなと思います。

今日はとりあえず、

笑った方がいいと思って

YouTubeで「すゑひろがりず」を数本観ました。

その後Instagramで赤ちゃんや猫のリールを観ました。

オリンピック関連の政治家のニュースを見るよりよっぽどいいです。

もうすぐ午後3時。Sちゃんが帰ってきます。

ちょっと余裕ができたので

一緒にアイスクリームを食べようと思います。

今日も見に来てくださったみなさま、ありがとうございました。

ちょっと元気なくてごめんなさい。

ちっともキラキラじゃない、でもこれも私なんです。

よかったら、また見に来てくださいね。