美味しいもの、冬の金沢
加賀百万石金沢。
何が美味しいの?って聞かれると、金沢市民は言います。
魚かなあ、、、、笑
それ素材でしょ!料理じゃないよ!他にないの???
おさしみ、お寿司、鍋物のこと言えばいいの?
金沢は魚やナマモノにとっては過酷な地域です。
夏は炎天下で蒸し暑く、冬は道路に融雪装置が埋め込まれています。
近江町市場や金沢港の魚屋さんでは、山のような氷の上に魚が並び、
鮮度が保たれた状態でその日に食べるだけの量を買うことができます。
遠く離れて生活していると、帰省したときに強く感じます。
これは物凄く有難いことだったのだと。
旬の魚の話題はふだんの会話にも登場。
冬にかけては香箱解禁。鰤起こし。がす海老。白子。さわらの昆布〆。
能登の牡蠣。などなど。
あれ食べたん?まだ食べとらんわ。めっちゃいいじー。今度食べに行かんけ。
回転寿司でも近所の居酒屋さんでも、気軽に味わうことができる新鮮な魚。
のど黒は最近観光客にも人気ですが、私はあから八目の方が好きです。
マイ投網までもっていた魚好きのおじいちゃんの影響で、
小さな頃から週に3、4回は魚が食卓にありました。
あから八目は安くてよく出回っていてうすくち醤油で煮付けになっていました。
頭がついてて骨があってちょっと面倒だし、指でさわるとしばらく煮付けの匂い
がするからそういうのは好きじゃなかったけど
見た目が赤くて、身が外れやすくて、骨が口に入るリスクが少ない。
くせがなくて、柔らかくて美味しい。
骨とはらわたと鰭以外はみんなたべたくて。
そんなところにも身あるんや、よく動くとこは美味しいん?
父も魚好きだったので、見て聞いて触って楽しみながらいただきました。
お皿の上にきれいにぜんぶ身を外してからご飯と一緒に。
煮汁も美味しくのこさず。
きょうは金沢のお魚が恋しくなりました。
つづく。
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元看護師。元某美容部員。アロマセラピー、石けん生活、ハーブのある生活、こどものおやつ、日々フランス家庭料理を楽しんでいます。転妻。金沢、つくばを経て大垣在住。