リピートに繋がるコミュニケーションに必要なこと
こんにちは、元柔道整復師、現在は整体師のやまゆうです。
自己紹介はコチラ
今回は「リピートに繋がるコミュニケーションに必要なこと」
について話していきます。
リピートに繋がる=この先生なら次回もお願いしたい!
と、思ってもらうこと。
それには、患者さんが「なぜ来たのか?」「どんな主訴(悩み)を持ってる?」などを教えてもらわなければいけません。
実際、どんなに優れた施術者でも、患者さんから情報を聞き出さなければ、良い治療は難しいですよね。
例えば、患者さんがベッドにいきな寝そべって
『治して下さい!お願いします!』
と言われても、どこに問題があるかなんてわかりませんよね(笑)
また「○○が痛いです」だけを聞きたとしても、
その根本となる原因が分からなければ、正確な治療とも言えない。
患者さんからすると「○○した事は、今回の痛みとは関係ないよね」と思っていても、
施術者からすれば「いやいや、原因それですよ!」ということも、ある。
要は、コミュニケーションが上手くいってないないと、リピートに繋がりにくい治療になるということ。
そうならないためにも、話しやすい環境づくりが必要になってきます。
コミュニケーションは○○が9割
コミュニケーションは大きく分けて2種類あります。
・言語情報
・非言語情報
この2つ、どっちが相手に伝わる情報が多いか、ご存知でしょうか?
実は・・言語情報はたったの1割の情報しかなく、非言語情報はなんと9割と言われています。
話す言葉の内容よりも、それ以外が9割も占めていることです!
これは「メラビアンの法則」といい
話す相手が聞く側にあたえる影響を、研究と実験に基づいて数値化したもの。
例えば、「患者さんと何を話そうか?」ばかり考えてしまうと、
言語情報メインになってしまい、実は意外にコミュニケーションが取れていないことも。
患者とよりコミュニケーションを深めたい場合、非言語的アプローチを意識することが重要になってきます。
コミュニケーションに必要な非言語情報とは?
上記で、非言語的情報がコミュニケーションの9割を占めているとお伝えしました。
非言語情報というのは、具体的には
・聴覚情報
・視覚情報
の二つになります。
聴覚情報は具体的には「話すスピード」「声のトーン」などがありますが、
皆さんは、患者と話すときにどれだけ意識していますか?
どんなに良い内容を話していても
「話すスピードが早い」「声が小さい」
などは患者と良いコミュニケーションは取れません、これは断言できます。
例えば、自分では声が小さくないと思っていても、年配の方には聞き取りにくい場合もあります(特に低い声の人の場合)
何を喋ってるか聞こえない漫才見ても、少しも面白くないですよね(笑)
それほど、聞き取りにくいということは患者さんに情報が伝わりません。
また、視覚情報はコミュニケーションの半分以上(55%)担っている部分になるため非常に重要なところ。
具体的には目から入る情報なので「見た目」「態度」などです。
清潔感のある恰好はもちろん必要です、また話すときの態度なども、患者に与える印象は大きく変わってくるのです。
これらを踏まえて実際に、リピート率を上がった方法をお伝えしていきます。
リピート率5割⇒9割になったコミュニケーション術
これは自分の体験談です。
以前、整形外科に勤めていた時に、
来た患者さん全員を「絶対に治してやる!」
という意気込みが強すぎ、かつ「技術がすべて」と思っている時期がありました(笑)
しかし、その頃、自分の意気込みとは反対に患者のリピート率が悪く
「え、症状は良くなっているのに、何が問題なの?」
とひどく落ち込んだことがあります。
それと同じ時期に、周りのスタッフから「仕事中、話しかけずらいよ」といわれたことがあり、
今思うと患者さんからも、話かけにくい雰囲気だったことに気づきました。
そこで初めて、コミュニケーションをちゃんと取ろうと思い
4つだけ意識しようと決めました。それは・・
・ゆっくり、はっきり喋る
・自分の体を患者の方向に向けて話す
・話しているときに、相槌を打つ
・目を見て話す
ほんとに、たったこれだけ。
言語情報以外のコミュニケーションを毎日、意識しました。
すると、患者さんの反応が明らかに変わり始めました。
自主的に患者さんから
「じゃあ、週2回は来ないとダメね」
「○○することも、腰には良くないのかな?」
と、治療に協力的になってくれたのです。
また、いつも来てくれた患者からは「先生、最近優しい雰囲気になった」と言ってもらう機会が増えました。
正直、優しく接しようと思ったつもりはありませんでした、ただコミュニケーションを意識しただけなのに。
ここまで、反応が違うのか!とビックリしたのを覚えています。
治したいという気持ちは、コミュニケーションを意識しないと伝わりにくいということ。
技術だけでは、良くすることはできないんだな・・
と改めて痛感した瞬間でした。
それから、上記のコミュニケーションの意識を、週一回は確実に確認するようにしています。
自分が思う、コミュニケーションの難しさは
「慣れてしまうと、自分がしやすいコミュニケーションをとってしまう」
ということです。
自分がしやすいコミュニケーションの取り方をしていると、何か見落としがちになってしまいます。
なので
・ゆっくり、はっきり喋る
・自分の体を患者の方向に向けて話す
・話しているときに、相槌を打つ
・目を見て話す
リピート率を上げたい場合、この4つだけでよいので、意識してみてください。